こんにちは、ねりきりです。
【弁護士選び】私が会った7人の弁護士(2)の続きになります。
こちらで家族紹介や、離婚体験談の人物紹介をしています。
よろしかったらご覧ください。
私が弁護士相談を利用したタイミング
- 第3回離婚調停後→①・②
- 第4回離婚調停後→③
- 第5回離婚調停(不成立で調停終了)後→④
- 婚姻費用分担請求審判前→⑤
- 離婚訴訟の訴状到着後(婚姻費用分担請求審判前)→⑥
- 番外:ベンゴ氏→⑦
当記事では⑥⑦について書いています。
⑥女性弁護士
私が離婚訴訟をともに戦ったのが、この弁護士です。
⑤の弁護士相談直後、もと夫の訴状が届きました。
内容は、婚姻費用審判で出された主張書面とほぼ同じでしたが、それにプラスして約600万円の慰謝料請求。
そのインパクトはなかなか大きく、さらに、ついに裁判になってしまった…という事実がショックで。
婚姻費用の審問を前に、ひとりではその不安を解消できそうもなく。
誰かにこのことを相談しなければ精神的に保てそうにない、と思いました。
そこで、その日のうちにこの女性弁護士が所属する法律事務所に予約を入れたのでした。
目的
訴状の内容を見てもらい、弁護士の見解を聞きたい
今後、どのような対応が必要か知りたい
弁護士の印象
30代の女性弁護士
女性だけにとても丁寧に話を聞いてくれ、私が持っていた不安感を払拭してくれようとしました。
独身で子育て経験はありませんが、女性の事件を数多く扱っている事務所だったので、離婚争議中の女性や子どもが置かれている状況など、よく理解されていました。
私はこれまで、もと夫とベンゴ氏という高圧的な男性2人にひとりぼっちで対抗してきたので、女性弁護士と話ができて、気持ちがとても落ち着きました。
女性弁護士のアドバイス
「この内容で、約600万円の慰謝料はありえない」
と断言してくれました。
「ざっと内容を読んでも、こんなことで!?という印象です。請求は認められないと思いますよ」
浮気の慰謝料でも2、300万が相場と聞くのにそりゃそうだよね、とホッとしました。
「ありえない」と思っていても、素人とプロでは見方が違うのかもしれないと不安だったんです。
このCD-ROMはどうでしょうか?
夫婦ゲンカの口論や、娘との親子ゲンカを録音されているのですが…
「反訳文はこれですか? ちょっと聞いてみますね」
女性弁護士はしばらくCD-ROMの音声に耳をかたむけて、
「問題ないでしょう。『死ね』とか『消えろ』とかいう類の暴言を吐いているわけでもなし」
「娘さんとケンカしてる理由はなんですか?」
私は子ども達に勉強を教えているんですが、娘は反抗期なので、機嫌が悪くなると何を言っても聞かなくなるんです。
あまりに態度が悪いとケンカになることもあります。
「娘さん、なかなか口が悪いですね。笑」
恥ずかしながら。息子の少年マンガを読んでるもので、私も娘もケンカになると、けっこう口が悪いです。汗
「ケンカの時は、通常、口調がきつくなるものです。きちんと理由があるわけですし、聞いた限り、普通の親子ゲンカです。虐待の根拠にはならないでしょう」
良かった。娘は心配して『自分が証言してあげる』とまで言ってくれていたんです
裁判については、今後、第1回目の期日に答弁書を提出すること、詳しい書面はその後提出すればよいということで、まだ時間があるとわかりホッとしました。
まずは目前に迫った婚姻費用の審問に集中すること。
訴訟の対応はそのあとで。
頭の中が整理できて、焦燥感が薄れました。
感想
人あたりがよく、聞きたいことにきちんと答えてくれて、率直な人柄。
普通に好感を持ちました。
このときはまだ委任しませんでしたが、婚姻費用の審問が終わったあと、もう一度法律事務所を訪れて、この女性弁護士に離婚訴訟の代理人をお願いしました。
番外:⑦もと夫のベンゴ氏
もと夫のベンゴ氏と初めて電話で話したのは、ポテチと同居を開始したあとでした。
弁護士の番号でいうと③の前です。
初めて対面したのは、離婚調停が不成立になったとき。
同じ部屋で、婚姻費用分担請求審判について説明を聞きました。
番号でいうと④の前です。
変わった弁護士
ベンゴ氏以外の6人の弁護士たちに、ベンゴ氏について話すと全員が口をそろえてこう言いました。
「変わった弁護士だねぇ」
その理由は…。
ベンゴ氏はもと夫の代理人でありながら、争議中の相手(私)とのやりとりを依頼人にやらせてたから、です。
普通、弁護士は依頼人と相手方の接触を避けるものなんだそう。
なぜかというと、無用なトラブルを避けるためだったり、依頼人が相手方と話した内容などを把握できないと弁護活動に支障をきたすため、とか色々。
特に納得したのが、依頼人と相手方で話をつけて勝手に解決されたら困るから、だって。
儲けの問題ですね。
そもそも、わざわざお金を払って委任してるのに、相手方との交渉を依頼人にまかせるなんて怠慢じゃないですか?
わずらわしいことを代わりにやってもらうから「代理人」なんでしょ。
「代理人に任せてますから、私は何もお話しできません」
こういうセリフ、テレビでもよく聞きますよね。
しかし。
もと夫とのやりとりでは、お互い感情的になって話が進みません。
ベンゴ氏から連絡してもらえるようにお願い出来ないんでしょうか
質問すると、③の男性弁護士はこう答えました。
「依頼人に直接話をさせちゃいけないっていう決まりはないからね。まあ、普通の弁護士はやらないけど」
「あなたが代理人委任してないから仕方ないね。それがイヤなら委任すりゃいいんだ」
まあ、そうなんでしょうね…。
法律の世界では何ごとも自己責任。
イヤなら大金を払って弁護士を雇いなさい、ということです。
弁護士の印象
もと夫が弁護士を雇ったと聞いた当時、私はHPなどで得られた情報を元にベンゴ氏プロファイリングしました。
結果は、ほぼ考えた通りの人格でした。
プライドが高く、少しでも歯向かわれるとキレる。
男尊女卑傾向があり、主婦を見下している。
若くて社会経験に乏しい分、知らないことがたくさんあって当然だと思うのに、それを認めることができない。
裁判を経験するのは、おそらくこれが初めて。
なぜって、実は手続き的なことを私の弁護士に質問してきたそうなんです。
1人きりの法律事務所ですから、教えてもらう相手もいなかったんですかね。
下手したら離婚調停も初めてだったのかもしれません。
もと夫はベンゴ氏の経験値を上げるのに利用されたんじゃないの?って思ったりもしてます。
感想
もと夫はよくこんな弁護士に依頼したなあ、というのが正直な感想です。
初回相談料が安かったので、選んだのかもしれませんけど。
この弁護士のおかげでもと夫はかなりの損失をこうむってます。
(本人は気付いていないのか。または、全て私のせいにして、さらに恨みをつのらせてるのかもしれませんが)。
弁護士選びは気をつけないと、大事なものを失うことになりかねません。
お金ばかりじゃない、少なくとももと夫は子ども達の信頼ときずなを完全に失っています。
何人かの弁護士と話をして、人格や相性も考慮した上で選んでください。
慎重の上に慎重を重ねてくださいね。
あなたの離婚があなたにとって良いものになるように。