弁護士なし離婚調停⑫第4回離婚調停 反撃!もと夫に放った3本の矢

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こんにちは、ねりきりです。

 

弁護士なし離婚調停⑪反撃の準備 弁護士相談で元夫のたくらみをぶっ壊す(2)の続きです。

弁護士なし離婚調停⑪反撃の準備 弁護士相談で元夫のたくらみをぶっ壊す(2)
こんにちは、ねりきりです。 弁護士なし離婚調停⑩反撃の準備 弁護士相談で元夫のたくらみをぶっ壊す(1)の続…

 

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人物紹介
こんにちは、ねりきりです。当ブログに時々出てくる登場人物達のご紹介です。家族ねりきり管理人アラフィフ見た目A型、中身はB型多趣味音楽の趣味は意外に若いポテチ離婚時 大学生 ⇒ 社会人になりました!ねりきり家の長男中高と部活一筋だった反動で大
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第3回離婚調停のあと

前回の離婚調停で、もと夫が弁護士を立て、一気に不利な状況に陥った私。

第3回調停で決まった「事前連絡なしに自宅に入らないという書面」は早々に提出。(私はもと夫と違って先延ばししません)

「子ども達が私の家に来る日を前週までに取り決め、もと夫に連絡する」も守っていました。

しかし、この間にも、もと夫は上記のほかにも書面を提出しろ、と私に要求してきました。
「調停で決まったはずだ」
「弁護士に書類を送らせるから住所を教えろ」
私が断れば攻撃的なメールが送られてきます。

さらに、私が引っ越した後は、子ども達との同居を無断で進めない、という書面に署名させようと躍起でした。

けれども、この1ヶ月足らずの間に私は、反撃準備を着々と進めてきました。
いよいよ、もと夫のために用意した矢を放つときがやってきたのでした。

第4回離婚調停

もと夫が財産分与の資料を提出

今回の調停では、もと夫が財産分与に関する資料を提出することになっていました。

そのため、普通は申し立てた人(私)から先に調停委員と話すのですが、今回はもと夫側が先になりました。

いつもは30分くらいで呼ばれるはずが、この時は60分近く待たされました。
こちらは色んな戦略を練っていたので、

気付かれた!?

と戦々恐々。

しかし、さすがにそれは考え過ぎだったようで(苦笑)。
もと夫側が提出した財産分与関係の書類があまりに膨大だったために、説明に手間取ったようでした。

私は素人なので、預金通帳を直接持って行って、初めと最後のページのコピーを出したくらいだったのですが、あちらはさすがに弁護士付き。
裁判に通用するような資料を作ってきてました。(通帳の表紙から最終ぺージまで全コピーなどなど)

もと夫はうちのすべての財産を持っていたので(住宅・保険・自社株・車などなど)よけいに大量になったようです。

そりゃあ、準備が大変だったことでしょう。
イライラもするよね、と思いました。

1本目の矢 婚姻費用分担請求審判の申し立てを通告

1時間待って、やっと私の番です。

1本目の矢は、すでに放たれていました。

先月中に私が婚姻費用分担請求審判を申し立て、無事受理されたことを、もと夫とベンゴ氏はこの日初めて知らされたのです。

今回からこの調停は、離婚調停と婚姻費用調停、2つの性格を持つ調停になりました。

調停委員(女性)「ご主人は、婚姻費用を3万円なら払えるとおっしゃってます」

もと夫が1ヶ月検討して出したという婚姻費用額が空しく聞こえましたね。
女性弁護士が予想した2万円と、大して変わりません。
やはり、もと夫は婚姻費用額を決める気はなかったということでしょう。

彼らはたった今、自分たちの引き伸ばし工作が無効になったことを認識したのです。

私が申し立てたのは婚姻費用分担請求の審判でしたが、まだ離婚調停中であったことから、調停に変更することになりました。(担当事務官から確認の連絡がありました)
審判…裁判官が婚姻費用額を決める
調停…当事者が婚姻費用額を決める
調停で決めた方が、互いに納得した金額になるので、継続して支払われる可能性が高い…かも、ということでした。

2本目の矢 もと夫のイタイところを突く

私は男性弁護士に伝授してもらった「もと夫のイタイところを突く」を実行しました。

まず、もと夫が前回提示した離婚条件にはこうありました。

  • 子ども達の親権はもと夫
  • 面会交流は月一回
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実際にこの条件で離婚した場合、もと夫は元妻の助けなしで子ども達をきちんと養育出来るのか?

これがもと夫のイタイところ、です。

ここを徹底的に突きなさい、と男性弁護士からアドバイスをもらった私。
今回裁判所に提出した資料で、もと夫に質問書を突きつけました。

現在、夫は妻に子ども達の養育のかなりの量を担わせている。
それでも、上記のように主張するのであれば、以下の事柄について具体的なプランを示してもらいたい。

学習のフォロー
 来年、子ども達は2人とも受験生になる。中学入学以降、妻が子ども達の勉強を見てきたが、どうする予定か?

進学
 父親としてどんな考えを持っているか?子ども達は何と言っているか?進学にかかる費用をどう捻出するのか?

授業参観、家庭訪問、個人懇談 平日に行われるが、仕事はどうするのか?

学校行事
 入学式、卒業式など学校行事に参加できるのか?

長期休暇
 子どもの養育をどうするのか?

残業時の子どもの監護
 もと夫の帰宅は夜0時前後になることがしばしばある。そのとき、子ども達を誰が監督するのか?

出張時の子どもの監護


子どもが病気になったときの対応


通院の付き添い

無理なことは承知です。
実家が遠くて、近所に子育てを助けてくれる人がいない。
だから、私はワンオペで育児をやってたんだから。

結局、子育て経験のない彼らが机上で作った離婚条件です。
どっかで見たことがある、離婚の本によく書いてそう、耳障りがいい……。
だけど、生活に根差してないから穴だらけなんですよ。

質問書に合わせて、私は以下のように強調しました。

私が親権者となった場合、このようなメリットがあります。

・同じ中学校区内の家族で住める住居に引っ越したため、いちごは転校する必要はない
・住居は勤務先の上階なので、子どもに何かあればすぐ対応出来る
・子ども達の学習フォローは、これまで同様、私が行うつもり
・もと夫と違って、私は面会交流に制限を設けない。子供の自由意思にまかせる
など

3本目の矢 長男ポテチとの同居を通告

さらに私は、長男ポテチと同居を始めたと告げ、
それを調停委員からもと夫に伝えて欲しい、とお願いしました。

男性弁護士のアドバイスは、ポテチとの同居時期ともと夫への通告はよくよく慎重に行わなければいけない、ということでした。
でないと、子どもを連れ去ったなどと言いがかりを付けられ、訴訟を起こされるかもしれない、と。

しかし、私は弁護士を立てていないので、通告をお願い出来る人がいません。
どうすべきか悩み…。

そうだ。調停委員に言ってもらおう

と結論を出したのでした。

ポテチには、調停の前日から私の家に来てもらいました。
そして、今日の調停で、

「昨日からポテチと同居してます」

と通告したのです。

念のため、ポテチには「〇日からお母さんと住みます」と一筆書いてもらってました。

さらに、ポテチが私との同居を決めた動機として、子ども達ともと夫の間で起こったケンカや、もと夫の暴言について、調停委員に伝えることも忘れませんでした。

調停委員の反応

私の「もと夫への質問書」は調停委員を大いに納得させました。(さすが男性弁護士!)

調停委員(男性)「これは確かにもっともですね。さっそくあちらに聞いてみましょう」

さらに、もと夫の子ども達への暴言(「お前が補導されたら、裁判で不利になる」など)に調停委員は憤慨しました。

調停委員(女性)「これは、お子さん達に絶対に言ってはいけない言葉ですね」

私「そうなんです。夫婦の争いに子ども達は無関係なので。子ども達は父親にがっかりしたと思います」

さらに私は、「もと夫には内緒にしてください」とお願いして、続けました。

私「実は長女のいちごも来月には私と住む予定です」

私「いちごは最近、ナゾの腹痛に悩まされています。もと夫の管理している家の衛生状態が悪いことが原因ではないかと、私は心配しています」

調停委員(男性)「精神的なものかなあ…」

調停委員(女性)「娘さんの引越を、次回の調停までに終わらせられますか?婚姻費用の算定に影響があるのですが」

私「引越時期は娘にまかせています。私の都合で、無理強いはしないつもりです」

調停委員(女性)「そうですね。お子さんの気持ちが一番大事ですね」

もと夫の反応

もと夫にしてみれば、予想もしていなかったことばかりだったでしょう。
彼らの描いた筋書が、ガラガラと音を立てて崩れるのが聞こえたでしょうか。

「もと夫への質問」について、もと夫はこう答えたそうです。

たしかに子ども達を自分ひとりで育てるのは難しいです…

そりゃそうだ。

「ポテチと私の同居通告」については、

この前までポテチはお父さんと住むと言っていた。
急に考えが変わるなんて信じられない

自分でポテチに確認しなければ納得できない、と言ったそうです。

第4回調停で決まったこと

・もと夫はポテチに私との同居の意思を確認する

・第5回調停では親権と婚姻費用の金額を決定する

もと夫が要求してきた、子どもの面会交流に関する書面などへの署名捺印は、女性弁護士のアドバイス通りきっぱり断るか、保留のどちらかにしました。

「私が相談した弁護士から、納得していないものに署名する必要はないと聞いています」

と言うと、それ以上強く言われませんでした。ありがたや。

それに、もと夫が婚姻費用額を決めるのにいちいち持ち帰り検討してるくせに、私が保留しちゃいけない理由もないわけで。
素人は、相手方弁護士から学ぶことも多いですね。

第4回調停は、私が思い描いた通りの結末になりました。
劣勢を一気に盛り返したのでした。

もと夫とベンゴ氏には屈辱しかなかったでしょう。

それもこれも、女性と男性2人の弁護士、そして誰より、私に弁護士相談を勧めてくれた友人のおかげです。

 

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