こんにちは、ねりきりです。
原告に続いて被告の尋問。
いよいよ私の番です。
【離婚裁判体験談】本人尋問(4)デタラメだらけ。もと夫の尋問の続きです。
家族や離婚体験談の人物紹介はこちらをどうぞ。
被告主尋問
ジョシー先生が私に質問します。
まずは陳述書の確認からです。
訂正すべきところはありますか、という質問に私はもちろん「ありません」と答えました。
その後は、別居の経緯やもと夫の不貞行為、経済的DV、もと夫側が離婚事由だと主張している私の家計管理や家事放棄、もと夫が起こした警察沙汰等々についての質問が続きました。
さらに子供たちの陳述書の確認。
ポテチが大学生であり、当時高校生だったいちごも4年生大学への進学を希望していることの確認がありました。
養育費の終期につながる質問ですね。
私はジョシー先生が書いてくれたセリフを丸暗記するのではなく、自分の言葉で話したいと伝えていました。
その方が真実味が出ると思ったんです。実際、私は本当のことしか話さないから。
そのため、もと夫ほどスラスラとではありませんでしたが、きちんと話はできました。
被告反対尋問
ベンゴ氏が私に質問します。
ベンゴ氏から質問を受けるのは婚姻費用分担請求の審問以来2回目なので、さほど緊張感はありませんでした。
ベンゴ氏の質問に中身がないこと、くだらないことしか聞けないことがわかってたからです。
ベンゴ氏はまずこの質問から始めました。
ポテチの吸い殻誤飲事件
あなたは「こんな家に長男を置いていたら殺される」と言ったことがありますか
原告主尋問でもと夫は、私が義父を「人殺しと呼んだ」と言ってましたが、また違う聞き方ですね。
質問の意図は、私と義両親が結婚当初から不仲である→私の人間性に問題があるというアピールだろうと考え、私は念のためにこう答えました。
殺されると言ったことはありますが、夫に対してですし、人殺しと言ったことはありません
不貞行為について
もと夫の不倫相手のフルネームを、私ははっきり覚えていませんでした。
なにせ離婚争議が本格化した時点で、夫の浮気は4年前のことでしたし、保管していたメモ類はもと夫に処分されてしまっていたので。
ベンゴ氏は不倫相手の住所・氏名が不明→だから不貞行為はなかったというナゾの理論を主張していたので、その点を特に細かく聞いてきました。
〇〇さん(浮気相手のファーストネーム)の名字はわかりますか
覚えてないです
覚えてないというのは、当時は聞かれたということですか
当時のメールの中に書いてありました。しかし、6年前(尋問時点で)のことなのではっきり覚えてないです
もと夫さんに女性の名前は聞きましたか
聞くまでもなくメールを直接、相手の女性に送ってますので
浮気発覚当時「夫と別れなかったら出るとこ出ますよ」ともと夫の携帯から浮気相手にメールを送ったんです。この辺の事情は準備書面に記載していました。
ちなみに浮気相手のファーストネームだけ覚えていたのは、同じ名前の人が身近にいたからです。
名字をもと夫さんに聞いてないんですか
名字はメールの中に入ってました。それをメモしていたノートを紛失してしまい、記憶が薄れてしまいました
私の質問はもと夫さんに対して〇〇さんの名字を聞いたかどうかです
聞いていません。聞くまでもなかったので
〇〇さんの住所は聞きましたか
聞いていません
相手の女性に対して慰謝料を請求することは考えなかったんですか
そのときは考えませんでした。かわいそうな子だな、と思ったので
不倫する女を嫌悪する女性が多いことは承知していますが、私はもと夫みたいなクズに若い子が引っかかって気の毒に、と思ったんですよね。
妻が慰謝料請求しなかった→不貞行為はなかったとベンゴ氏はアピールしたかったようですが、人の感じ方はそれぞれでしょ。
さらに経済的DVなどについての質問や、こちらの準備書面の細かい言葉尻を取り上げた質問が続きました。
もと夫側としては、被告の主張は矛盾している→だから被告の主張はウソであるという論理で攻めるしかありませんでしたからね。
家計管理について
平成〇年〇月から×月の生活費の支出については何も記録が残ってないんですが、これはどうしてですか?
平成〇年何月ですか?
〇月から×月
示していただくことは可能ですか
データを示すことはできません。記憶に基づいて話してもらえれば構わないです
私の代理人が持っているそうですので、見させてもらってよろしいですか
時間がないんで結構です。記憶に基づいて話ができないということですね
それじゃあ何でしょう。おっしゃってください
平成〇年〇月から×月の生活費の支出について何も記録がないんですが、これはどうしてですか
(ここでベンゴ氏が言う日付に合点がいきました。もと夫が経済的DVを初めてから別居までの期間やん)
その間の家計費の管理は夫がすることになってました。本来夫がつけているべきであって、私がつけるべきものではないと思います。ちなみに私の支出はスマートフォンに記録してます
日付だけ言われてもピンと来ないでしょ。それで「話ができないんですね」って言われてもねえ。
この辺りで予定時刻をかなり押していたため、裁判官から静止が入りました。
しかし、ベンゴ氏はまだ質問したいことがあるということで、継続するかどうか私に委ねられました。
どうぞ~
と答えたら、後からジョシー先生に、
余裕しゃくしゃくなのが伝わってきましたよw
と笑われました。
再主尋問
ベンゴ氏の反対尋問を受けて、ジョシー先生が再度私に質問しました。
私の解答に補完した方がよいとジョシー先生が判断したことについて、例えば以下のようなやりとりが二、三ありました。
先ほど長女の転居について、なぜ親である原告(もと夫)に伝えなかったのかというやりとりがありましたが、被告(私)としたら原告代理人のベンゴ氏に伝えれば十分だという認識だったのですかね
そうです。夫自身と話すのはとてもストレスでしたので
こんな風にフォローしてもらえました。
裁判官の補充尋問
なんと「ポテチの吸い殻誤飲事件」について説教めいた口調で質問されました。
「もと夫さんの実家に行ったときに、お子さんがたばこの吸い殻を口に入れたことがあって何とおっしゃったんですか、あなたは」
このままこの家にいたら殺されてしまう、と言いましたが、人殺しとは…
「ちょっと待って。普通、そこまで言われるともと夫さんもいい気持ちはしないと思うんだけど。もともともと夫さんの実家に対してあなたは不快に思ってたんですか?」
いえ、夫の両親自体はいい人だったと思ってます。
そのときは子供が胃洗浄されてすごく泣き叫んでいて、私もすごくショックを受けていましたので
「いや、それは後のことでしょう?」
は?
いえ、(殺されると言ったのは)その後のことです
「いや、もと夫さんの実家で、たばこがいっぱいあるのを見て、このままじゃ殺されると言ったんじゃないんですか?」
は?
いえ、(殺されると言ったのは)胃洗浄が起こって、その後のことです
「その後のことなんですか、それを言ったのは?」
それはそうです。まさかそんなことを、たばこがあるくらいでは言わないです
裁判官は、私が誤飲事件が起こる前、床に灰皿が放置されているのを見ただけでもと夫に「こんな家にポテチを置いてたら殺される」と発言したと思い込んでいたようです。
ひどい誤解ですね。誰がそんなことを言うのよ。
しかし、この私の言葉で本人尋問は終了となりました。
誤解して人を批判したことを謝れよ
裁判官に腹が立ちました。
私の考え
本人尋問の最後の最後に裁判官に批判されるようなことを言われて、非常にショックでした。
誤解とわかってもらえたので良かったですよ
ジョシー先生にはこう言われましたけど。
確かに誤解が解けないまま、心証形成されたくないですよね。
この離婚裁判でもと夫にできたことは私の人格攻撃だけでした。
そのために浮気発覚当時から収集していた録音データを、もと夫に都合がいいように編集して、次から次へ証拠として出してきました。超長文の陳述書もね。
私は全てウソであると否定してきましたが、
「これだけ言ってるのだから、本当のことも一定数含まれているのでは」
と裁判官が考えたのだとしたら怖いことです。
モラハラ気質のある人間は「自分はよい人間である」「自分こそ正義だ」という歪んだ考えを正当化するために配偶者の人格攻撃を延々と続けますからね。
たばこの誤飲事件について、私の否定の仕方がよくなかった気もします。
殺されると夫に言ったことはあるが、人殺しと義父に対して言ったことはない
わかりにくかったのかも。
こんな20年前の会話なんてそもそも証明しようがないんだし、離婚に関係ないことなんだから、
言ってません
のひと言でよかったんじゃないかと思います。
モラハラ発言の相手をしてはいけない。こちらのマイナスになるかもしれない微妙な話をわざわざする必要はない、と肝に命じました。
モラハラ気質の相手と争っている方はご注意くださいね。