こんにちは、ねりきりです。
本人尋問は原告から開始されます。
私の裁判の場合は、もと夫からでした。
【離婚裁判体験談】本人尋問(3)宣誓。もと夫と最後の共同作業!?の続きです。
家族や離婚体験談の人物紹介はこちらをどうぞ。
原告主尋問
ベンゴ氏がもと夫に質問します。
テレビドラマでは証言台の前に立ってる印象が強いのですが、実際は椅子に座って尋問を受けることが多いようです。まあ、時間が長いですからね。
主尋問の印象は…………茶番ですよね。笑
婚姻費用分担請求の審問のときも思いましたけど、しっかり予行演習してきた三文芝居を見るだけだもの。
当たり前ですが、もと夫はベンゴ氏の質問にスラスラ答えていました。
それだけに……。
つまらなさが際立って、裁判官もウトウトしてました。おいっ!
陳述書の確認
主尋問の冒頭、陳述書について確認があります。
この陳述書はあなたが作成したものですか?
はい、そうです
内容に間違いはありますか
訂正があります
あるんかい!? ズッコケそうになりました。
裁判の証拠にもなる陳述書、推敲に推敲を重ねて書き上げるのがフツーでしょ。
超長文すぎてチェックできなかったのか、勢いで提出したからか。
この時点でもと夫が出してた陳述書は2通でしたが、両方とも訂正してましたよ。
しかも、その内容が…
〇ページ、△行目の『子らが飼い猫』と書いてあるところを『子らの飼い猫』と訂正します
もと夫は婚姻費用分担請求の抗告審で、飼い猫の入院費の清算を求めてきました。
飼い猫は、ポテチが拾ってきた子供たちの猫だから、と言って。
もちろんそんな言い分はきれいに退けられてましたが、
まだ言うか(怒)
非常ーーーに腹立たしかったです。
もと夫のウソ
その後は陳述書の内容に沿って、というより時系列に沿って、結婚当初から私がいかにひどい妻であったか、もと夫とベンゴ氏のかけ合いが続きました。
呆れるようなウソばかりでした。
例えば…
ポテチの吸い殻誤飲事件
ポテチが1歳の頃、年末年始にもと夫の実家に帰省したときのことです。
ポテチがたばこの吸い殻を誤飲し、病院で胃洗浄されるという事件がありました。
もと夫の父親はヘビースモーカー。
もと夫の家は散らかっていて、床やこたつなどポテチの手が届くところに灰皿や誤飲の危険のあるものを平気で置いていました。
私は義実家に気を使いつつ、ポテチが手に取らないように先回りして危ないものをよけていたのですが…。
その日は私たち家族以外は出かけていて油断したんです。
居間でくつろいでたら、いきなりポテチの泣き叫ぶ声が。
びっくりして見ると口元が灰だらけ!
居間の奥の隠れた場所に灰皿が放置されていたんです。
私は大パニックでした。
もと夫が運転する車で救急に駆け込み、ポテチはわずか1歳で胃洗浄されたのでした。
そのときのことを、
父親が灰皿を置いていたということで、(私が義父を)人殺しと呼ぶようになり、それからだんだん不和になりました
(呼んでねーよ)
義父は全く反省した様子もなく相変わらず灰皿を床に置いていたし、もと夫も他の家族も咎めもしない。
このままこんなところにいたらポテチを殺される!
怒りにまかせてもと夫を責めはしましたが、義両親にはひと言も言ってません。
妻は実家から送ってくる野菜に虫がついててイヤだとか、ものより現金を送れとか言いました
(それを言ったのあんたの妹だよ!)
もと夫の5つ下の義妹は義両親に溺愛されていて我がまま放題、言いたい放題でした。
私は「虫が食べるくらい安全ってことですよね~」と気を使ってたのに。
もと夫とベンゴ氏はこんな調子でデタラメを重ねました。
不貞行為について
知人女性と会食をしましたね
妻からもらうお小遣いをやりくりして生活していましたが、食費が足りず、女性が食事に誘ってくれたこともありました。そういう経緯です
もと夫は私に十分なお小遣いをもらえず、経済虐待を受けていたと主張していました。
女性の滞在先のホテルで睡眠を取ったんですか?
当日は食べるのもそうですけど、お酒もかなり飲みまして、電車で帰れなくなり、私も動けなくなって、女性が止まっていたホテルで寝て帰ったらということで、そこで寝て帰ったのです
性交渉したということはありますか?
ありません
……こんな言い分を誰が信じるでしょうか。
原告反対尋問
ジョシー先生がもと夫に質問します。
もと夫にとっては、敵方の弁護士から質問されるのは初めてのこと。(私は婚費の審問でベンゴ氏から質問を受けているので二度目です)
当然、主尋問のようにスラスラ話すことはできていませんでした。
ジョシー先生は、もと夫の不貞や経済的虐待など離婚のきっかけとなった行為を攻め、さらに養育費の支払い終期について言質を取る戦略でした。
不貞行為について
原告が被告に宛てて送ったメール文を示したいと思います。
冒頭にごめんね、と書かれています。
ホテルをとられていたので泊めてもらいました、とも書いておられますね。この女性はあらかじめホテルを手配していたということですか?
自分の宿泊先ですからとられていたんだと思います
原告と一緒に泊まることを前提としてホテルを予約したというわけではないんですか
いえ、違います
なりゆきでホテルで一泊しようと、食事したあとに泊めてもらうという話になったんですか
彼女がなんで予約をとったかはわからないですけど、私は寝かせてもらっただけです
彼女の年齢と名前は覚えていますか
覚えていません。2回ほどしか会ったことない人なので
なんで会ったんですか
会社の仕事先というか、関係会社の飲み会です
名前も覚えてないような相手に食事をおごってもらい、ホテルの部屋に泊まったって…。
危機管理どうなってるの。
こんな話を誰が信じるんでしょうか。
いちごの進学について
本人尋問があったのは、ポテチの大学進学後でした。
ご長男は□□大学に進学されてるんですよね。大学進学については原告は同意されているということでよろしいですね
はい
準備書面で、散々ポテチの進学を応援する、と書いていたのでさすがに否定はできませんよね。
長女についてはどうですか
長女については何の情報も聞いていません
情報は聞いていないけれども、ご長男が進学されているわけですから、長女も高等教育機関に進学することを希望された場合は同意するということでよろしいですか
わかりません。本人に聞いてみないとわかりません
だめだということではない、ということですね
だめだということではないと思いますが
もと夫がいちごの大学進学を認めた言質が取れました。
再主尋問
ジョシー先生の反対尋問を受けて、再びベンゴ氏の再主尋問がありました。
全く内容がなかったので紹介することは何もありませんw
裁判官の補充尋問
「ご自宅はあなたひとりでお住まいですか」
はい
「住宅ローンは続いているんですか」
続いてます
今後、自宅をどうするのか、もと夫が住み続けるのか、という質問があり、もと夫は親戚に住まわせるかもしれないと答えました。(→結局、離婚が成立する前後に売却してましたけどね)
補充尋問はこれだけでした。
私の感想
あることないこと悪口を言われて、腹が立つというより呆れました。
ウソをつくにしたって、もっとマシなウソをつけばいいのに、って。
もと夫はIT技術者ですが、
うちにはSDカードはありません。USBメモリしかありませんでした
一応、説明しますとSDカードはメモリーカードの一種で、家電の記憶媒体として広く使われているものです。
うちにあったデジカメや留守番電話にも使われていました。
もと夫自身、クレジットカードのポイントが余ったからってしょっちゅう買ってたんですよ。
私が離婚協議中に発見した証拠がSDカード(に保管されたあれこれ)だったから、こういうことを言ったんでしょうが…。
家計簿に購入記録があったので、あとで証拠として提出してやりました。
離婚調停、婚費審判、離婚訴訟と進むほど実感しました。
私が長年夫婦として暮らしてくたのはこんなにくだらない奴だったのか
これが離婚成立したときの喜びにつながっていきます。笑