こんにちは、ねりきりです。
離婚のきっかけとなる出来事は2度ありました。
ここでは1度目のもと夫の浮気発覚についてお話しします。
発覚前
幸せだった結婚生活
40歳まで、私は自分を幸せだと思ってました。
子どもは2人、30歳で持ち家を購入。
もと夫は子ども好きで優しく、収入も悪くありませんでした。
私は家計管理に励み、毎年家族でレジャーに出かけました。
夫婦の会話もあったし、夫婦仲は決して悪くなかったと思います。
姉の急死
不幸の幕開けは、私の姉の急死でした。
姉は何の前触れもなく倒れて、その日のうちに亡くなったんです。
くも膜下出血でした。
もと夫はその頃は単身赴任中でしたが、職場からすぐ駆けつけてくれました。
お葬式の席で、義兄に「姉を幸せにしてくれてありがとう」とお礼を言いながら、
私たち姉妹は夫運に恵まれた
と話したことを覚えています。
その半年後には、全て幻想だったとわかりましたけどね。
1度目の発覚
きっかけはチケットの半券でした。
私は「夫婦でもプライバシーは尊重するべき」という考え方だったので、それまでもと夫の携帯を勝手に見たり、持ち物を触ったりしたことはありませんでした。
15年間その調子だったから、もと夫は油断してたんだと思います。
今思えば色々やらかしてましたもん。
ある日、もと夫が放置したレシートから落ちた1枚を、当時中学生だった息子ポテチが拾ってきたんです。
いいなあ、お父さん、こんなのに乗って。オレも乗りたい
ポテチは無邪気でしたが、私はさあっと血の気が引きました。
それは…
デートスポットとして知られる夜景が見える観覧車のチケットだったんです。
もと夫は否定したけれど
もと夫は初め、浮気を否定しました。
人からもらったとか、仕事で忙しいこの時期に浮気なんてするわけないって、意味不明な言いわけをしてました。
でも私が他のレシートを調べて、もと夫の行動の矛盾点を突くと、ついに白状しました。
そして、
彼女とは遊びだった。二度としない。次に浮気したら離婚されてもいい
土下座で謝罪されて。
もと夫はそれまでは「いい夫」「いいお父さん」だったので、
私がいい妻じゃなかったから夫は浮気したのかも
どっちかというと私の方が反省してね。
もと夫の過ちを許したのでした。
2度目の発覚
再出発への努力
その頃、もと夫は単身赴任中で、週末しか自宅に帰ってきませんでした。
大好きな子ども達と会えず、平日は一人で淋しかったんだろうなと思いました。
一方、ポテチは中学に進学したばかりで。
家族の生活が変わって私も忙しく、父子の間を上手くとりもててなかった、と反省しました。
なので、せめて土日は楽しく過ごしてもらおうと一緒に出かけたり、夏休みの家族旅行を計画したりしました。
家族の生活が自分の肩にかかってると思うとプレッシャーだった
もと夫の言いわけを信じて、少しでも彼の負担を減らそうと仕事を変えました。
2度目の裏切り
でも。
もと夫の謝罪は見せかけでした。
浮気の発覚からたった一カ月後にもと夫のウソがばれました。
もと夫は浮気相手と別れておらず、ずうっと連絡を取り合ってたんです。
今度はさすがに私も手加減しませんでしたよ。
もと夫の持ち物を徹底的に調べ上げると…。
出るわ、出るわ。
その頃はまだスマホやLINEが普及してなかったので、もと夫はタブレットのメールで浮気相手とやりとりしてました。
ひわいな文言、次に会う約束はラブホテルの写真つき。
年を考えろよ
何度もツッコミました。
たくさんのものが見つかりましたが、最も腹立たしかったのは、彼らのイルミネーションデートの写真でした。
撮影日がなんと姉のお葬式の2日後だったんです。
その頃、私は悲しくて押しつぶされそうだったけれど、誰にも支えてもらえず、ひとりぼっちで育児してました。
子どもには涙を見せまいと、キッチンの陰に隠れて泣いてました。
妻がどん底だったときもと夫は楽しく恋愛ごっこしてたのか、と。
心の底から軽蔑しました。
多分これが私が離婚に踏み切った一番の理由です。
その後
私の結論
この時、私は結局、離婚を踏みとどまりました。
2度目の浮気発覚直後、私の父親が体調を崩して入院し、入退院を繰り返した挙句に亡くなりました。
私は仕事を変わったところ(もと夫のためにね)。
ポテチは部活に燃え、長女いちごはまだ小学生でした。
時期が悪かったんです。
私が出した離婚しない条件をもと夫は全て飲みました。
私を説得に来た義父母に「あんたも悪いところがあったんやろ」と言われて相当ムカつきましたけど。
子どものために離婚はしない。
ただし。
子どもが社会人になったら絶対に離婚しよう
密かに決意しました。
離婚しない条件
私がもと夫に出した離婚しない条件はこんなのでした。
- 自分の両親に浮気したことを告白する
- 私の母親と姉の墓に謝罪する
- 髪を剃る
- 性病検査を受ける
なかなか屈辱的な条件だったと思います。よく飲みましたよね。
でも2度の浮気発覚で、もと夫は反省するフリをしながら平気でウソをつける人間だとよーくわかっていたので、どうせ演技でしょ、と思っていました。
浮気発覚前の「いい人」っぷりが、よけいにもと夫の闇を際立たせたんですよね。
ただし、この条件をもと夫が飲んだことは、その後の裁判でプラスに働きました。
たとえ理由は明かさなくても、もと夫が罰を受けたというアピールはしておいて良かったと思います。