弁護士なし離婚調停②第1回期日の顛末

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こんにちは、ねりきりです。

 

弁護士なし離婚調停①申し立てから調停開始までの続きです。

弁護士なし離婚調停①申し立てから調停開始まで
こんにちは、ねりきりです。 【離婚体験談】きっかけ②の続きです。 離婚調停の申し立て 家庭裁判…
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離婚調停の登場人物

待合室で待っていると、70歳くらいのスーツ姿の女性が呼びにきてくれました。

調停室は、会議室か広めの応接室といった感じの部屋でした。

大きめのテーブルに向かい合うように、数脚の椅子が置かれています。

同席するのは調停委員2人だけ…と思ってましたが、私の場合、調査官という30代くらいの男性もいました。

あらかじめ私が家事受付に提出した陳述書のコピーを3人とも持っていました。

初めに調停について説明を受け、私はこれまでの経緯を説明しました。
緊張しましたが陳述書のおかげでスムーズにいきました。
家庭内の現在の様子や、子ども達の状態についても詳しく質問されました。

調査官

家庭裁判所の調査官は、心理的な面から離婚する夫婦や子どもの現状を把握し、必要があれば調査を行います。
子どもの意向や監護状況の確認のため、子どもや親への聞き取り、家庭訪問、保育園や子育てを手伝ってる人への聞き取りをしたりもするようです。

私の場合、離婚調停から訴訟まで調査官の調査は行われませんでした。

基本的に裁判所は15歳以上の子どもの意志を尊重するようです。

その頃、うちの子は高校生と中学生。
下の子はまだ15歳になっていませんでしたが、十分意思表示できる年齢だと判断されたのでしょう。

調査官が調停に同席したのは、この一度きりでした。

調停委員

私の離婚調停を担当してくれた調停委員は、先ほど待合室まで私を呼びに来てくれた女性と、60歳前後くらいの男性でした。

男性は学校の教頭先生、といった雰囲気。
女性は一見上品な主婦という印象でしたが、男性を立てつつも、頭の良い、優しい方でした。

2人とも法律関係者ではないようでしたが、公平な目で物事を見ようと努力されている様子は見られました。

離婚調停の体験談を読むと色んな調停委員がいるなあと思いますが、私の調停委員は、変な言い方ですが当たりだったんじゃないかなあ、と思います。

もと夫の意向は「離婚したくない」

話が違う

もと夫は、元々離婚に同意してました。

しかし、離婚に向けての話合いは先延ばしして全く進まず、私はしびれを切らして離婚調停を申し立てたんです。

けれども、調停委員から聞かされたもと夫の意向は、

「離婚したくない」

もと夫が裁判所に提出した意向書には、

「家庭内に争いを持ち込みたくない」

と書かれてました。

意味がわかりませんでした。
家庭を築いているのは夫婦なのに、家庭内に争いを持ち込みたくないってどういうこと???

話合いを先延ばして表面上の平和を保ちながら、何の解決もはからない。
浮気発覚以来の、「家庭内に争いを持ち込まない」元夫のやり方には、心の底からうんざりでした。

私の意向は

私はもちろん現状を受け入れるつもりはありませんでした。

私にとって一番大きな問題だったのは、もと夫が通帳を隠し、私の相続金を含め子どもの将来のために貯めていた預貯金を使い込んでるのではないか、という疑惑です。
それが解決されない限り、もと夫とはやっていけません。

けれど、子ども達のことを考えると迷いもありました。

もと夫の浮気が発覚したとき、

子どもが社会人になったら離婚しよう

と決めていたのに、離婚が早まればかえって子ども達に負担をかけることになる…。
私さえ我慢すればよいのではないか、と思ってしまったんです。

調停委員の提案

私ともと夫、双方の話を聞いて調停委員が提案しました。

「旦那さんは離婚したくなくて、あなたも迷いがあるということなら、とりあえずお互いが持っている預貯金や家計をオープンにして、今後について2人で話し合ったら?」

「2人の間で話合いが出来たら、離婚調停を取り下げたらいいですよ」

元々、私は夫婦間で話合いが出来なかったから離婚調停を申し立てたんです。
もと夫がすみやかに話合いに応じてくれるなら、調停を続ける必要はありませんでした。

もと夫は調停委員の提案を受け入れるといいます。
通帳の開示に応じると約束しました。

それなら、離婚調停を続けるより解決のスピードは早まります。
私も提案を受け入れることにしました。

やっと前に進める。調停を申し立てて良かった

調停委員に感謝して裁判所を後にしました。

しかし…。

事態はどんどん悪い方へ転がり出したのでした。

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