弁護士なし離婚調停①申し立てから調停開始まで

Steve BuissinneによるPixabayからの画像 離婚
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こんにちは、ねりきりです。

 

【離婚体験談】きっかけ②の続きです。

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こんにちは、ねりきりです。 離婚のきっかけになる出来事は2度ありました。 ここでは2度目の経済的DV(?)と通帳…
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離婚調停の申し立て

家庭裁判所はうちから車で30分もかからない場所にありました。

郵送でも申し立ては出来ますが、細かいところがわかり辛かったので、私は裁判所に直接行って手続きしました。

家事受付窓口と書かれた部屋の前に、銀行や郵便局にあるような発券機が置いてあります。
紙を取るとすぐに「お入りください」と呼び出しの音声が流れました。

窓口の方は30代くらいの男性でした。
冷たい雰囲気はなく、きちんと話を聞いてくれる方でした。
かいつまんで事情を話し、

「離婚調停を申し立てたい」

と言うと、書類と必要な切手の種類を書いたメモを用意してくれ、近くのコンビニを案内してくれました。

いくつかの離婚サイトに申し立てに必要な費用として
・1200円分の収入印紙
・約800円分の切手
とあったので、あらかじめ用意して行ったのですが、切手の必要額は各裁判所によって開きがあるようで、私が申し立てをしたところは1000円分以上必要でした。
切手の種類も、80円切手が何枚、120円切手が何枚…と細かく指定されたので、郵送で申し立てる方は問い合わせた方が良いですよ。

コンビニは裁判所からのお客さんが多いようで、すぐに切手を用意してくれました。

書類はダウンロードしたものにある程度書いていったのですが、複写式だったので、結局、書き直しました。

所要時間はおよそ1時間くらいだったでしょうか。

離婚調停は郵送でも申し込み出来ますが、不備のチェックもしてもらえるので、時間がある方は直接行かれる方が良いかもです。

参考:裁判所|夫婦関係調整調停(離婚)

調停期日通知書

離婚調停を申し立ててから約一週間後、調停期日通知書(呼出し状)が郵送されてきました。

調停期日通知書には事件番号(今後、裁判所に連絡するときは必ずこれが必要になります)や担当書記官の名前調停が行われる期日が書かれていました。

さらに、①あなたの収入状況がわかる資料②年金分割のための情報通知書を用意してください、というメモが。

年金分割は、国民年金の第3号被保険者だった人(多くは扶養に入っている主婦)が離婚する相手の厚生年金を分割してもらえる制度です。
年金分割のための情報通知書は、年金分割に必要な情報が書かれていて、年金事務所で発行してもらいます。

私は同居したまま調停を申し立てたので、もと夫にも家庭裁判所から書類が届いたのを知っていました。
しかしその頃、夫婦の会話はほとんどなく、必要最低限のみメールでやりとりするくらいだったので、もと夫には何も言われませんでした。

年金事務所で見かけた老婦人

年金分割の通知書をもらいに、年金事務所に行ったとき、出くわした光景が今でも記憶に残っています。

その方はおそらく70歳前後で、そこそこお金持ちの家の奥様だったのかなあ、と思います。話し方や服装がとても上品だったので。

その方、年金事務所の窓口の若いお姉さんに訴えていました。要点はこう。

  • 夫に追い出され、無理やり離婚させられた
  • それなのに何ももらえなかった
  • お金がなく、このままでは死ぬしかない
  • 夫には家も財産もある。年金もかけていたはず
  • 何とかしてほしい

年金事務所はそこそこ混んでいて、順番待ちの人がたくさんいました。
老婦人は窓口のひとつをずっと占領していて、聞きたくなくても声が聞こえたんです。
大変な状況で、すごくお気の毒だったんですけど…。

老婦人が助けを求めるべきなのは、年金事務所じゃなく弁護士事務所ですよね。

窓口のお姉さんは対応に四苦八苦していたけれど、誰からも救いの手は来ず。
私の用事が終わるまで、老婦人は切々と訴え続けていました。

あの後、彼女はどうしたんだろう、と時々思い出します。

高齢で、ネット検索などが出来なかったのでしょうか。
誰かに助けてもらえてたら良いのですが。

情報の大切さを実感する出来事でした。

離婚調停開始

いよいよ調停期日、私は元夫より先に裁判所に向かいました。

早めに家を出たとはいえ、もと夫は出かける準備すらしてなかったので大丈夫かな、と思いました。

理由は後になってわかりました。
離婚調停は、こんな風に進むんです。

申し立てた人が調停委員と話す(約30分)
↓(交代)
申し立てられた人が調停委員と話す(約30分)
↓(交代)
申し立てた人が調停委員と話す(約30分)
↓(交代)
申し立てられた人が調停委員と話す(約30分)

次回の期日を決定して終了

申し立てられた人は、申し立てた人より30分ほど遅い時間に呼び出されているんです。
家庭裁判所の出入り口で、夫婦が遭遇することがないよう配慮されてるんだと思います。

申し立てを行ったのと同じ場所、家事受付で調停期日通知書を見せ、事前に書いておいた陳述書を提出。
待合室で待つよう案内されました。

この時、私が提出した陳述書のひな形はこちらにあります↓

【弁護士なし離婚調停】準備と心がまえ
こんにちは、ねりきりです。 私は弁護士をつけずに離婚調停・婚姻費用分担請求調停(不成立のため審判で決着)を戦いまし…

待合室は長い廊下の両端に二つありました。
なので、夫婦が顔を合わせることは最後までありません。

待合室には長椅子がいくつか並んでいて、絵本も置かれていました。
子ども連れで調停に来る人のためでしょうか。

何組か待っている人がいましたが、一人ぼっちなのは私だけでした。

この後、私は何度もこの待合室を訪れることになりますが、弁護士連れや家族連れの方が多かった印象です。
もちろん調停の内容は離婚ばかりではないようでしたが。

私同様、一人ぼっちで待ってる若い女性を見かけた時は、心の中でエールを送りました。

 

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