弁護士なし離婚調停⑭第5回離婚調停不成立 婚姻費用審判へ

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こんにちは、ねりきりです。

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第5回離婚調停

もと夫の要求

今回の調停では、親権と婚姻費用額を決める予定でした。

もと夫は親権については保留。
婚姻費用額は、先月の3万円より多いものの、裁判所の算定表の半分くらいの金額を提示してきました。
さらに、もと夫が私のために支払った費用が30万円ほどあるので、それを婚姻費用額と相殺してほしい、とのこと。

私はまず、婚姻費用については算定表通りの金額を希望。
そして、もと夫がいう30万円の費用の相殺を否定しました。

だってね、その明細ったら、がっくりくるような内容だったんですよ。

なんてケチなんだ…

普通に考えて、私が支払う必要があるのは携帯電話の代金くらいでした。
1円でも私から取れればラッキーという考えだったのかもしれませんが、こんな請求、恥ずかしげもなくよくできるな、と。

この費用とやらは、のちの婚姻費用審判~離婚訴訟までずうっと要求され続けたので、そちらでまた詳しく書くことになると思います。

算定表とは
家庭裁判所が,養育費又は婚姻費用の算定をする際に参考として活用している資料です。
安すぎる、実状に即していないなど、色々問題点が指摘されていますが、今のところはこれを用いて金額が決められることが多いです。
より正確な金額を出すための計算式もあって、私はそちらの方がお勧めです。
参考:裁判所 養育費・婚姻費用算定表

不成立

今回の調停も、もと夫→私→もと夫という順番で進みました。

2度目の私の番。

調停室に呼ばれるなり、調停委員はこう切り出しました。

調停委員(男性)「話し合いの余地がないので、あちらは離婚調停を不成立にしたいということです」

私「えっ! でも、私はあちらが持ってきた内容にきちんと答えてますけど」

調停委員(女性)「でも、あなた、婚姻費用の希望額がかけ離れているでしょ。折り合いがつく見込みがないじゃないですか」

それは、もと夫の提示金額が算定表とかけ離れてるからでしょうが!

調停委員(男)「あちらが要求した費用の相殺も断られたので、話し合っても仕方がないと判断したそうです」

それもあり得ない要求だったからでしょう!

結局はこういうことです。

子ども達が私と暮らし始め、婚姻費用分担請求の申し立てをされた以上、時間稼ぎする必要がなくなった。
むしろ裁判で早く決着をつけた方がトク。
もと夫とベンゴ氏はそう判断したのでしょう。

婚姻費用分担請求審判へ

すぐ審判……じゃないの!?

調停委員(男性)「それでは、離婚調停は不成立、婚姻費用分担請求調停は審判へ移行することになります」

私「……わかりました」

調停委員(男性)「今から裁判官から婚姻費用審判について説明があります。相手方と同席になりますがよろしいですか」

私「えっ。あ、…はい」

もと夫と同席…。
ちょっとだけ緊張しましたが、結局、もと夫は来ず、ベンゴ氏のみが同席しました。

調停委員とベンゴ氏、私、そしてなじみの担当書記官と裁判官というメンバーで説明が始まります。
裁判官は、40代~50代くらいの女性でした。
てきぱきした話し方でニコリともせず、冷たささえ感じる口調で言いました。

「私は調停での話は全然知らないから。書類を提出してください。」

きょとん、でした。

離婚調停が不成立になり、婚姻費用審判に移行したら、この場ですぐに婚姻費用が決められるものと思ってたんです。(いくつか読んだ体験談がそういう進み方だったの)

それなのに、裁判官が調停の内容を「知らない」って。そんなものなの?

担当書記官が裁判官の話を引き継ぎ、提出書類の説明をしてくれます。
定型の陳述書家計収支表に書き込んで、裁判所に郵送するようにとのことでした。

「提出期限はどうしますか?」

聞かれても、私には相場がわからず。
ベンゴ氏の希望で1ヶ月後に決まりました。
さらにその20日後が審問です。

審判が下るのはさらにその1ヶ月ほど先と言われ、がっくりきました。
この時点で、すでに別居から3ヵ月経過しています。
それなのに、婚姻費用を支払ってもらえるまでには、少なくともあと3ヵ月はかかるということでした。

審問とは
裁判官が当事者に直接話を聞くことです。

こちらが慰謝料を請求するべき事案?

こちらも、この時に初めて対面したベンゴ氏。
大人しそうにしていましたが、事務官から説明を聞いている最中に、不用な一言を挟んできました。

ベンゴ氏
ベンゴ氏

これは、こちらが慰謝料を請求するべき事案ですので

は?
浮気したのも、私の特有財産を隠したのもあなたの依頼人ですが?
そもそも、この場で誰もそんなことを聞いていませんが?
私に慰謝料を請求するって?
どういう名目で?

書記官の説明が終了し、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれたときも、こんなことを言いました。

ベンゴ氏
ベンゴ氏

調停不成立調書はどこでもらえるでしょうか?

書記官はちょっと慌てながら答えました。

「それでは、あとで家事受付の方にいらしてください」

弁護士のくせにそんなことも知らないの?
それとも、私に「こっちはこれから裁判を起こすぞ~」ってプレッシャーをかけてるつもりでしょうか?

実際、
このあと、私はもと夫とベンゴ氏に裁判を起こされ、多額の慰謝料を請求されることになります。
でも、この時のベンゴ氏の発言のおかげで心の準備が出来ていたので、心理的ダメージはずいぶん抑えられました。

およそプロらしくない、子どもっぽいやりくちですよね。
もと夫とベンゴ氏は、終始こんな感じでした。

調停不成立調書とは
離婚裁判を起こすために必要な書類です。
離婚裁判は調停前置主義。裁判を起こすためには、必ず離婚調停を経てからでないといけません。
調停したことを証明するための書類が、離婚調停不成立調書なんです。
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私の反省点

こうして離婚調停は5回で不成立となり、もと夫との争いは婚姻費用分担請求、そして離婚訴訟へ持ちこされることになりました。

現状打破だけを目的に、やみくもに申し立ててしまった離婚調停。
その代償はとても大きなものになりました。

弁護士を立てたもと夫と互角に戦えたと思ってはいますが、一番賢いやり方、理想の終わり方は、ここで話をつけて、きれいに離婚することでした。
しかし、別居からもと夫が暴走し、経験不足のベンゴ氏を雇ったあげくに、裁判まで突き進むことになったのですから、この離婚調停は失敗でした。

離婚調停を申し立てるにしても、申し立てられたにしても、事前準備と計画立てはとても大事です。
まずは弁護士に相談して、調停で自分はどうしたいか、最終的にどうなりたいかをよく考えましょう。
私はそれが出来ていなかったので、行動に一貫性がなく、はちゃめちゃになってしまいました。
このブログを読んでくださっている皆さんは、どうか私を反面教師にして、出来るだけ賢い離婚をするようにしてくださいね。

離婚は大変ですし、覚悟も必要です。
でも、あなたのために、あなたのご家族のために、心を強くして、必ず幸せを勝ち取ってくださいね。

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