こんにちは、ねりきりです。
弁護士なし離婚調停⑬長女と同居 警察ざた再びの続きです。
こちらで家族紹介や、離婚体験談の人物紹介をしています。
よろしかったらご覧ください。
第5回離婚調停
もと夫の要求
今回の調停では、親権と婚姻費用額を決める予定でした。
もと夫は親権については保留。
婚姻費用額は、先月の3万円より多いものの、裁判所の算定表の半分くらいの金額を提示してきました。
さらに、もと夫が私のために支払った費用が30万円ほどあるので、それを婚姻費用額と相殺してほしい、とのこと。
私はまず、婚姻費用については算定表通りの金額を希望。
そして、もと夫がいう30万円の費用の相殺を否定しました。
だってね、その明細ったら、がっくりくるような内容だったんですよ。
なんてケチなんだ…
普通に考えて、私が支払う必要があるのは携帯電話の代金くらいでした。
1円でも私から取れればラッキーという考えだったのかもしれませんが、こんな請求、恥ずかしげもなくよくできるな、と。
この費用とやらは、のちの婚姻費用審判~離婚訴訟までずうっと要求され続けたので、そちらでまた詳しく書くことになると思います。
不成立
今回の調停も、もと夫→私→もと夫という順番で進みました。
2度目の私の番。
調停室に呼ばれるなり、調停委員はこう切り出しました。
調停委員(男性)「話し合いの余地がないので、あちらは離婚調停を不成立にしたいということです」
私「えっ! でも、私はあちらが持ってきた内容にきちんと答えてますけど」
調停委員(女性)「でも、あなた、婚姻費用の希望額がかけ離れているでしょ。折り合いがつく見込みがないじゃないですか」
それは、もと夫の提示金額が算定表とかけ離れてるからでしょうが!
調停委員(男)「あちらが要求した費用の相殺も断られたので、話し合っても仕方がないと判断したそうです」
それもあり得ない要求だったからでしょう!
結局はこういうことです。
子ども達が私と暮らし始め、婚姻費用分担請求の申し立てをされた以上、時間稼ぎする必要がなくなった。
むしろ裁判で早く決着をつけた方がトク。
もと夫とベンゴ氏はそう判断したのでしょう。
婚姻費用分担請求審判へ
すぐ審判……じゃないの!?
調停委員(男性)「それでは、離婚調停は不成立、婚姻費用分担請求調停は審判へ移行することになります」
私「……わかりました」
調停委員(男性)「今から裁判官から婚姻費用審判について説明があります。相手方と同席になりますがよろしいですか」
私「えっ。あ、…はい」
もと夫と同席…。
ちょっとだけ緊張しましたが、結局、もと夫は来ず、ベンゴ氏のみが同席しました。
調停委員とベンゴ氏、私、そしてなじみの担当書記官と裁判官というメンバーで説明が始まります。
裁判官は、40代~50代くらいの女性でした。
てきぱきした話し方でニコリともせず、冷たささえ感じる口調で言いました。
「私は調停での話は全然知らないから。書類を提出してください。」
きょとん、でした。
離婚調停が不成立になり、婚姻費用審判に移行したら、この場ですぐに婚姻費用が決められるものと思ってたんです。(いくつか読んだ体験談がそういう進み方だったの)
それなのに、裁判官が調停の内容を「知らない」って。そんなものなの?
担当書記官が裁判官の話を引き継ぎ、提出書類の説明をしてくれます。
定型の陳述書と家計収支表に書き込んで、裁判所に郵送するようにとのことでした。
「提出期限はどうしますか?」
聞かれても、私には相場がわからず。
ベンゴ氏の希望で1ヶ月後に決まりました。
さらにその20日後が審問です。
審判が下るのはさらにその1ヶ月ほど先と言われ、がっくりきました。
この時点で、すでに別居から3ヵ月経過しています。
それなのに、婚姻費用を支払ってもらえるまでには、少なくともあと3ヵ月はかかるということでした。
こちらが慰謝料を請求するべき事案?
こちらも、この時に初めて対面したベンゴ氏。
大人しそうにしていましたが、事務官から説明を聞いている最中に、不用な一言を挟んできました。
これは、こちらが慰謝料を請求するべき事案ですので
は?
浮気したのも、私の特有財産を隠したのもあなたの依頼人ですが?
そもそも、この場で誰もそんなことを聞いていませんが?
私に慰謝料を請求するって?
どういう名目で?
書記官の説明が終了し、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれたときも、こんなことを言いました。
調停不成立調書はどこでもらえるでしょうか?
書記官はちょっと慌てながら答えました。
「それでは、あとで家事受付の方にいらしてください」
弁護士のくせにそんなことも知らないの?
それとも、私に「こっちはこれから裁判を起こすぞ~」ってプレッシャーをかけてるつもりでしょうか?
実際、
このあと、私はもと夫とベンゴ氏に裁判を起こされ、多額の慰謝料を請求されることになります。
でも、この時のベンゴ氏の発言のおかげで心の準備が出来ていたので、心理的ダメージはずいぶん抑えられました。
およそプロらしくない、子どもっぽいやりくちですよね。
もと夫とベンゴ氏は、終始こんな感じでした。
私の反省点
こうして離婚調停は5回で不成立となり、もと夫との争いは婚姻費用分担請求、そして離婚訴訟へ持ちこされることになりました。
現状打破だけを目的に、やみくもに申し立ててしまった離婚調停。
その代償はとても大きなものになりました。
弁護士を立てたもと夫と互角に戦えたと思ってはいますが、一番賢いやり方、理想の終わり方は、ここで話をつけて、きれいに離婚することでした。
しかし、別居からもと夫が暴走し、経験不足のベンゴ氏を雇ったあげくに、裁判まで突き進むことになったのですから、この離婚調停は失敗でした。
離婚調停を申し立てるにしても、申し立てられたにしても、事前準備と計画立てはとても大事です。
まずは弁護士に相談して、調停で自分はどうしたいか、最終的にどうなりたいかをよく考えましょう。
私はそれが出来ていなかったので、行動に一貫性がなく、はちゃめちゃになってしまいました。
このブログを読んでくださっている皆さんは、どうか私を反面教師にして、出来るだけ賢い離婚をするようにしてくださいね。
離婚は大変ですし、覚悟も必要です。
でも、あなたのために、あなたのご家族のために、心を強くして、必ず幸せを勝ち取ってくださいね。