こんにちは、ねりきりです。
通常、離婚裁判の証拠調べ(本人尋問)の前には、裁判官が当事者双方に陳述書の提出を求めます。
私の場合は子供たちが大学・高校生だったため(当時)、子供たちそれぞれの陳述書も提出するように言われました。
その代わり子供たちに対する調査官の調査は行われませんでした。
家族や離婚体験談の人物紹介はこちらをどうぞ。

調停と離婚裁判 陳述書の違い
私は離婚調停でも離婚訴訟でも陳述書を書きました。
どちらも事実を書いたものであることは同じですが、内容は多少変わりました。
調停と裁判では、陳述書を出す目的が変わってくるからです。
調停では、調停委員に夫婦の状況や問題点をわかりやすく伝えることが最重要でした。
そのため、夫婦の歴史年表、現在起こっている問題の説明、家族の状況、今後自分がどうしたいか、などを項目ごとに簡潔に、できるだけ感情を出さない書き方をするように心がけました。
しかし裁判では、これらのことはすでに準備書面で語りつくしているので、陳述書が担う役割は自分の主張を補完することです。
実際に体験した出来事、そのとき私や子供たちがどう感じてどう行動したかなどなど、当事者だからこそ書ける事実を記載し、主観的な自分の考えもはさみました。
陳述書は誰が書く?
「そんなの本人に決まってるでしょ」
と言われそうですが、そうとは限りません。
代理人委任している場合は、代理人が書くこともあります。
だって「代理」人だもの。
実際、陳述書を代理人が書くケース、本人が書くケース、どちらもあるみたいで、私がこれまで読んだ体験談では半々くらいという印象でした。
代理人に書いてもらう場合は、あらかじめ代理人が依頼人に聞き取りを行って、内容を詰めていくようです。
そりゃあ、そうしないと創作になっちゃいますものね。
本人訴訟で代理人委任してない場合は、もちろん自分で書くことになります。
私の場合
自分で書きました。
実は子供たちの陳述書も私が書きました。
だって、裁判所から子供たちの陳述書を出すように言われたときの、うちの子たちの反応ったらこんなだったんだもの。

えーーー、めんどくさ

わたしたちを裁判に巻き込まないでくださーい

(やっぱり…汗)
それじゃ、お母さんが下書きするから内容の確認はしてくれる?

それくらいならいいよ

りょーかいです
まあねぇ、ポテチもいちごも親の離婚話には関わりたくない、ってスタンスだったからなあ。
調査官の調査よりは負担が少なかったと思うんですが、そんなの子供たちにはわかりませんしね。
子供の陳述書を親が書いていいの?
ありみたいです。
ジョシー先生もさらっと流してました。
陳述書には必ず本人が署名捺印して裁判所に提出します。
それで陳述書の内容を本人が「自分の陳述」であると認めたことになります。
誰が書いたものであったとしても、本人が署名捺印した以上それは本人の陳述書である、というのが裁判所の考え方ということなんでしょうね。
最終調整は弁護士が行う
私の陳述書も、私が書いた子供たちの陳述書も、ジョシー先生が確認・修正を行って最終稿となりました。
支離滅裂な文章はないか、依頼者が不利になるようなことは書かれていないか、これまでの主張と矛盾することはないか、……などなど代理人である弁護士が確認するのは当然ですよね。
チェック項目はたくさんあったと思います。
ちなみに、もと夫は私に対する罵詈雑言だらけの陳述書を合計200枚分も出してきましたが、おそらくベンゴ氏は確認・修正はしてなかったようです。
もと夫に言われるまま、受け取ったものを右から左へ裁判所に提出したのでしょう。
ジョシー先生はこう言ってました。

ベンゴ氏はあんな陳述書を提出させるべきではありませんでした
かえって依頼人が不利になる。自分だったら絶対に提出させません、って。
「自分が書いた陳述書をそのまま裁判所に提出してくれる弁護士」をいい弁護士とみるか、怠慢な弁護士とみるか。
人それぞれだと思いますが…。
法律のプロである弁護士が素人である依頼人の思い通りに動くことを、私はよいことだとは思えません。
誠実な弁護士であればあるほど陳述書の内容に口を出すのは当然だし、そうしてもらわなければ困る、というのが私の考えです。
私と子供たちの陳述書
本文はPCで書き、署名と日付のみそれぞれが自筆しました。
捺印のハンコは全て別のものにしました。
ジョシー先生の指示です。
長くなりそうなので具体的な陳述書の構成や書き方については次回に。