こんにちは、ねりきりです。
離婚後の紛争調整調停にもと夫は現れず。
弁護士の男性調停委員がもと夫に電話をかけに行きました。
離婚後の紛争調整調停③最後のモラ文書を公開します。の続きです。
家族や離婚体験談の人物紹介はこちらをどうぞ。
もと夫と調停委員の電話
退席して15分くらい経った頃、 男性調停委員が調停室に戻ってきました。
男性調停委員「なんと、もと夫さんと話ができました! 絶対電話に出てもらえないと思ったんですけどね」
男性調停委員は驚きを隠しませんでした。
男性調停委員「しかし、もと夫さんは慎重というかかなり疑り深い方ですね」
家事受付から電話してもらったところ意外にももと夫が出て、しかし「こちらからかけ直す」といってすぐに切ったんだそう。
このままかけてこないだろう、と推測していたら、数分後、ちゃんとかけてきたんだそうです。
男性調停委員「おそらく電話番号を調べていたのだろうと思います。本当に家庭裁判所からかかってきた電話かどうか」
女性調停委員「まあ…」
女性調停委員が絶句してました。
この一つをとってももと夫の被害妄想と偏狂的な部分がよく伝わるエピソードだったようです。
電話の内容
男性調停委員「彼は今後も調停に来るつもりはない、と言っていました。不動産権利証についてはレターパックで返送するように、の一点張りでした」
子ども達の私物に関してはなんと言ってましたか?
男性調停委員「自分と子どものことだから調停は関係ない。お子さんに電話して直接話すと」
もと夫は裁判中からそう言ってましたが、全く進展していません
男性調停委員「彼は声を荒げることはなかったですが、頑なでした。一切聞く耳を持ちませんでしたね」
男性調停委員は気の毒そうに言いました。
・・・・・・
私がもと夫と取引できるカードは不動産権利証だけでしたが、おそらく有用性がなくなった今、私にできることはありませんでした。
調停委員のアドバイス
調停を続けても、今後、もと夫が出席する可能性はないでしょう。
この調停で子ども達の私物を返してもらえる可能性は0だということがハッキリしました。
子どもの財産権を侵害していると訴えることはできないのでしょうか?
強制執行などはできませんか?
男性調停委員「残念ですが難しいでしょうね」
女性調停委員「せめて和解調書にその旨を書かれていればね…。お子さんのアルバムやビデオテープだからといって、お子さんのものだとは言い切れないんですよ。あちらが自分のものだと言い張れば争いになりますが、こちらが勝つとは限りませんし」
大揉めに揉めた和解成立だったから、私物返還について話すことすらできなかったんですよね…。
それを伝えると調停委員も「なるほど」とうなずいていました。
モラ文書と今の電話で、いかにもと夫が不気味で始末に負えない存在であるかを理解が深まった様子でした。
女性調停委員「もと夫さんのご両親にお子さんからお願いしてみるのはどうですか?お孫さん可愛さにもと夫さんを説得してくれるかもしれませんよ?」
どちらの調停委員もお孫さんがいる世代です。
調停での解決が閉ざされた今、祖父母の良心に期待してみては?というのが彼らにできた精一杯の提案でした。
しかし、実際のところもと夫の両親はもと夫の言いなりのようでした。
2人とももと夫の扶養に入り、月1万円ですが仕送りをもらっている身です。
裁判の詳しい内容なんてわかっていないでしょうし、もと夫から都合のいい話しか聞かされていないだろうと思います。
それでも2人の調停委員の気持ちは嬉しかったので、ありがたくいただいておきました。
そうですね。子ども達もおじいちゃん・おばあちゃんのことは好きで、また会いに行くと言ってましたし。息子に話してみます
女性調停委員「そうよ。孫は会えば可愛いものだから、きっと力になってくれると思いますよ」
どちらの調停委員は円満な家庭を営んでいるんだろうなあ、と羨ましく思いました。
調停取り下げ
調停を終わりにする方法は二種類あります。
申し立ての取下げか、不成立か。
どちらがいいでしょう?
男性調停委員に聞いたところ、違いは次の通りでした。
- 取下げ→調停が元からなかったことになる
- 不成立→調停が成立しなかったという事実は残る
男性調停委員「今回の調停はどちらにしても変わりはないです」
これが離婚調停であれば、不成立→調停前置主義の調停がクリアとなりますから、離婚訴訟に一歩近付きます。
取下げだと、もう一度調停をやらなければならない、ということになりますが。
離婚後の紛争調整調停には次のステップがないので、どちらにしても違いはないとのことでした。
結局、私は「取り下げ」を選びました。
家事受付で手続きすると、申し立て時に裁判所に納めた切手がたくさん返ってきました。
もと夫と私宛の期日通知書の郵送に使われただけですものね。
その切手は使いきれずに、いまだに手元に残ってます。
調停のあと
実は私は調停にポテチを連れてっていました。
調停室に入ることはできないけれど、もしもと夫が来ていて私物返還のスケジュールの話をできるなら、この機会を逃して欲しくなかったからです。
しかし、結局もと夫は現れず、ポテチは家庭裁判所の待合室で1時間以上待ちぼうけを喰らわされただけでした。
無駄足になる可能性は高いと伝えてはいたけれど、もと夫が欠席することが事前にわかっていればポテチの時間を浪費させることはなかったのに…
腹立たしかったし、ポテチにとても申し訳なかったです。
だから…というわけではないのですが、裁判所の帰り、ポテチにお願いされるまま携帯ショップに寄りました。
そして、なぜか家族3人スマホを変えることになっちゃいました。汗
ポテチがiphoneを新しいのにしたかったから…なのですが、私といちごの携帯もちょうど更新時期で種々のメリットが減るタイミングだったので、店員さんに乗せられるまま切り替え。
ポテチは大学生になってから携帯を自分の契約に変え、料金も自分で支払っているのですが、このタイミングで電話番号も変えることにしました。
これが、後のちょっとしたエピソードに繋がります。