こんにちは、ねりきりです。
子ども達の私物返還交渉が全く進まない中、ベンゴ氏からは督促が何度も。
そこで私は離婚後の紛争調整調停を申し立てました。
離婚後の紛争調整調停①子どもの私物を返してくださいの続きです。

家族や離婚体験談の人物紹介はこちらをどうぞ。

離婚後の紛争調整調停とは
離婚した夫婦の間で残った問題や新たに発生したトラブルについて話し合うことができる調停です。
《トラブルの例》
- 同居していた住宅に残った衣類や物など残置物の引き取り
- 離婚した時に決めたことを相手が守ってくれない
- 相手から復縁を求められて困っている などなど
申立人
離婚した元夫、元妻のどちらかです。
申し立てに必要なもの
- 1200円分の収入印紙
- 郵便切手
- 申立書
離婚調停のときのように戸籍謄本等は必要ありません。
参考:裁判所|離婚後の紛争調整調停
調停の手順
離婚調停と同じく当事者が交互に、男女2人の調停委員と話をします。
所要時間は2時間前後。
申立人が初めに話し、その間相手方は待合室で待機します。
離婚調停と同じく、双方が顔を合わせない配慮をしてもらえます。
担当の裁判官もいるようですが、私の時は登場しませんでした。
期日通知書
私の場合は離婚調停のときと同様、申し立てから2週間ほどで送付されてきました。
期日はそこからちょうど1ヶ月後でした。
新たに調停を起こされてもと夫はどう出るだろう、でもあと1ヶ月はベンゴ氏からの督促もなく穏やかに過ごせそう…と静かな気持ちでした。
私の離婚後の紛争調整調停の顛末
久しぶりの調停
離婚成立から3ヶ月余り、弁護士なしで挑む久しぶりの調停です。
離婚調停の時は毎回書面を作成したものでしたが、今回は手ぶらで臨みました。
申し立ての理由や現在の状況などは申立書に詳しく書いたし、資料として和解調書も提出したし。
私の要求はこれだけでしたからね。

子ども達のものを返してください!
今回の調停にもと夫側は誰が来るのか、ちゃんと来るのか、それだけが気がかりでした。
もと夫は転勤になったと離婚訴訟の書面に書いていたので、調停に出席するためには結構な交通費をかけてやってこなくてはならないはずです。
ベンゴ氏に再委任したとしたらベンゴ氏だけが出席するのでしょうが、その可能性は低いと考えていました。(何せドケチだから)
ドキドキしながら待合室で待ちました。
調停委員の印象
調停委員の女性が迎えにきてくれて、小さな会議室のような部屋に通されました。
おなじみの手順で懐かしささえ感じましたw
今回の調停委員はどちらも60代くらいの男女でした。
女性は人情味のある地域のおばさんという感じ。会話をリードしたのはこの方でした。
男性は会社役員のようなスーツがビシッと決まった男性。静かな雰囲気でしたが、実はこの方、弁護士でした。

離婚調停の調停委員がこの二人だったら良かったな…
後になって思いました。
やっぱり調停委員が法律のプロだと信頼感が違います。
調停開始
まず申立人である私から調停委員と話しをしました。
申立書の内容を踏まえて、離婚の経緯やこれまでの事情などを説明しました。

子ども達のアルバムや息子の部活のものなどはお金で買えるものではないので、返してほしいんです
調停委員は二人とも大いに共感してくれました。
30分ほど話して、次はもと夫の回です。
離婚調停の時と同じように深々と頭を下げて、いったん退席します。
待合室で待っていると、意外なほど早く男性調停委員が迎えに来てくれました。

???ずいぶん早いな
狐に包まれたような気分で調停室の元の席に座ります。
男性調停委員は女性調停委員とうなずき合い、説明を始めました。
男性調停委員「実は、もと夫さんは本日来られていませんでした」

えっ
もと夫、現れず
女性調停委員「あらかじめ連絡があったのです。出席できるかどうかわかりません、って」
男性調停委員「はっきり欠席すると言われれば、今日の調停は延期にできたのですよ。しかし『出席できるかどうかわからない』だと出席の可能性は0ではありませんから。裁判官と協議した結果、期日を行うことになったのです」
なんと迷惑な…
女性調停委員「もと夫さんの来所時間はあなたより遅かったので、この時間まで出席か欠席か判断できなかったのです。それで今、家事受付に確認したのですが、もと夫さんはやはり来ていませんでした」
確かに期日調書に書かれている調停の開始時間は、申立人と相手方では異なります。
申立人から調停を始めるので、もと夫の開始時間は30分くらい後になっていたはず。
つまりようやく今の時間になって、もと夫が調停を欠席することがハッキリしたというわけです。
女性調停委員「昨日、もと夫さんからこの文書が裁判所に届きました。これを読んで、もと夫さんの人柄がよく理解できました。全く聞く耳を持つ様子はないですね。おそらくお子さんの私物返還をお願いしてもムダでしょう」
もと夫が郵送で提出したという書面を渡されました。
男性調停委員「おそらく彼はもう不動産権利証はいらないんじゃないでしょうか。必要なら絶対にここに来るはずです。来ていないということは、そういうことでしょう」
調停委員の推測はおそらく当たっている、と思いました。
もと夫はベンゴ氏に再委任もしていません。
つまり、不動産権利証のためにこれ以上費用をかけたくないということでしょうから。
次回に続きます。