こんにちは、ねりきりです。
離婚裁判体験談②第一回口頭弁論と答弁書の続きになります。
もと夫とベンゴ氏に名前(と言えるのか?笑)があるのに、もう一人の主要人物である女性弁護士に名前がないのは不自然。
ということで、名前とイメージ画を作りました。
女性弁護士なのでジョシー先生です。
よろしくお願いいたします
人物紹介も更新しています。
準備書面の作成
第一回口頭弁論から約2週間後、ジョシー先生の法律事務所を訪れました。
初めての弁護士相談と委任契約時の2度の訪問で、あらかたの事情はお話ししていましたが、今回はもと夫の訴状を読みながら、一つ一つ事情を説明していきました。
打ち合せ前の準備
もと夫の訴状の「請求の原因」を読み込んで、あらかじめ一文一文に〇×△マークを付けておきました。
認めるは〇、否認は×、不知は△という意味。
このマークについてはこちらの記事↓の「認否を整理しよう」でも説明しています。
私の認否が一目瞭然なのでジョシー先生にもわかりやすかったと思うし、私も打ち合せのときに、ひとつひとつ考えないですんだので楽でした。
事情説明に手間取りました
もと夫の訴えが「こんなこと!?」という内容だったので、かえって面倒くさかったです。
浮気とかDVとかだったら、説明しなくても悪いとわかりますが、もと夫の主張は他人にはわかりづらく、私がモラハラめいたことをしたかのように見せかけた内容ばかり。
事情を説明すればこちらに否がないことはわかる…けど、この説明に時間がかかるんです。
ジョシー先生は2時間程度で終わるつもりだったようですが、えらく時間がかかってしまい、再度事務所を訪問して、やっと説明が終わりました。
第一準備書面の内容
ジョシー先生が作成した第一準備書面の内容です。
もと夫の訴状の「請求の原因」に対する私の反論と、私の主張から構成されています。
第1 請求の原因に対する認否
当事者について
認める
本訴に至る経緯について
原告=もと夫、被告=私になります。
太字がもと夫の主張、それに続く細字が反論です。
プライバシーに関わる部分は省いています。
婚姻費用分担請求でのもと夫の主張とかぶっている部分は、こちらと同じ反論をしています。↓
・被告は子どもらに対し学習指導を行っていたが、指導が行きすぎることが少なくなく、長女は叩かれたり、罵倒されたりしたことがあった(証拠としてCD-ROMの音声データを添付)。
否認する。長女が反抗的な態度を取った際、長女と口論になったことはあるが、原告が主張する「体罰」にはあたらない。
原告が証拠として提出する音声データは、被告が勉強を教えている際、互いに感情的となって口論となった場面を録音したものと思われる。
原告はその前後にあった長い母子間でのやり取りのうちわずか数秒を切り取って、被告があたかも長女に「体罰」を与えているかのような印象を与えようとしている。
編集された音声データは、証拠性が著しく劣ります。
当事者の間にそのやりとりが「あった」ことはわかりますが、その前後の事情がわからないからです。
もと夫が提出した音声データは、もと夫の都合のよい箇所を数十秒間ほどに切り取ったものばかりでした。
また、音声データの反訳文にはいちごのセリフを私のセリフということにしたり、聞き取り辛いセリフを改竄したり…ということもありました。
すべて準備書面で指摘しました。
・原告は被告に対し、体罰などの必要以上に厳しく指導することについて注意をしてきたが、被告の態度が改善されることはなかった。
否認する。原告は被告に指導方法を注意したことはなく、子どもらの勉強を被告任せにしていた。
・被告が突然、リフォームするので知人に見積もりを依頼したと話を切りだした。原告は被告に対し、リフォーム等の高額な費用を要する話を独断で進めたことを注意した。
否認する。被告が友人の夫である大工にリフォームを頼まないかと提案したことはあったが、原告が気に入らない様子だったため、リフォームの話は立ち消えになった。被告が「見積もりを依頼」することも「高額な費用を要する話を独断で」進めることもなかった。
なお被告がリフォームを提案したのは、自宅が築15年以上となり、リフォームが必要な状態だったからである。
私が浪費したと主張するために、エピソードをひねり出したのでしょうが、こんな話しかなかったのだろうと思われます。
もちろん、この手の夫婦間のお話が私の有責の根拠になるわけがありません。
離婚原因について
争う。本件夫婦間において「継続しがたい重大な事由」を作ったのは原告である。
親権について
子どもらに対する暴言・暴力についておよそ否認する。
前述のとおり、子どもらの進学や将来に対する思いから、子どもらを叱った事実はあるが、被告が子どもらに「体罰」や「暴言・暴力」を行った事実はない。
本件夫婦間の破たんを招いたのは原告であり、原告は親権者としての適格性を欠いている。
損害賠償について
医療費ついて
原告が医療費を支出した事実は認めるが、原因について、いずれも争う。
私がもと夫の通勤カバンの内ポケットを破ったことに関して
被告が夫婦共有財産の隠されていた原告の鍵付きカバンのポケットの一部を工作バサミで切ったこと、原告が外泊した事実は認めるが、その余は不知ないし否認する。
原告が主張する「現金封筒」を被告が見た記憶はない。
慰謝料について
争う
弁護士費用について
争う
第2 被告の主張
原告は有責配偶者であること
その理由として、以下について詳述しました。
- 一度目の不貞
- 二度目の不貞
- 原告による精神的DV
など
離婚調停申立て、別居に至る経緯
これまでの経緯(ブログで書いてきた内容です)を時系列で詳述しました。
長女および長男が被告と同居するに至った経緯
こちらの内容↓を詳述しました。
現在の子どもたちの様子
飼い猫がなくなってからもと夫と子ども達は断絶状態であると、事実をありのままに説明しました。
その他の事情
原告は被告の有責行為により蕁麻疹を発症し、抑うつ状態となっていると主張するが、原告こそが有責配偶者であることは前述したとおりである。
原告は、離婚や婚姻費用分担請求事件を有利に進めるため、事実を誇張・歪曲させ、あたかも被告が有責者であるかのような主張を展開しているが、これにより被告もまた自律神経失調症、蕁麻疹を発症し、通院加療中である(診断書を提出しました)。
今後の方針
原告が自己の有責性を認めず、依然として本件破綻原因が被告にあるとの主張を行うのであれば、次回期日までに、原告の有責性を裏付ける各種証拠を整理したうえで提出する。
第一準備書面とともに提出した証拠は、必要最小限にしました。
こちらの手のうちを明かし過ぎず、もと夫のウソを引き出すためです。
もと夫が表に出されたくないであろう証拠も持っていたので、出来れば出したくなかった、という理由もあります。
円満に離婚したいという気持ちが、まだ残っていたので。
残念ながら私の仏心はもと夫に通じませんでしたけどね。