こんにちは、ねりきりです。
婚姻費用分担請求⑧審問(1)私への質問の続きになります。
家族や離婚体験談の人物紹介はこちらをどうぞ。
審問の内容
私の審問の間、待合室でひとり待たされていたもと夫。
審問を終えて、私が部屋のすみに移動したあと、入室してきました。
私はこの時、全くもと夫の姿を見なかったので、どんな様子だったかはわかりませんが、声の雰囲気ではずいぶん緊張していたようでした。
裁判官から相手方に質問
裁判官からもと夫への質問です。
私と比べて質問数が少なく、すぐ終わった印象でした。
4年前の浮気について、私は事細かに聞かれましたが、もと夫に対してはあっさりしたものでした。
- 不貞行為について。
(もと夫は離婚調停からこれまで、浮気を否定していませんでした。
しかし、今回はっきり「不貞をしたことはない」と言い切りました。
ただし、「女性と食事に行ったことは認める」「観覧車に乗ったことも認める」
「親しい関係ではあったが、食事に行ったのは2、3度のことで長い付き合いではない」と言いました。それに対して、裁判官は…)裁判官「食事に行く前に、そのことを申立人(私)に説明したことはありますか」
それはありません
裁判官「〇〇年〇月に、女性とメールのやりとりをしましたか?」
はい、しました
もと夫はさらに話したい様子でしたが、裁判官は切り上げ、さっさと次の質問に移りました。
※もと夫が審問で浮気を否定しながら、女性と食事に行ったこと、観覧車に乗ったこと、メールのやりとりをしたことを認めたのは、私が証拠を持っている、と思っていたからです。
実は、4年前の浮気発覚時、私はもと夫の告白メールを始め、数々の証拠を持ってました。でも、子ども達が大人になるまで離婚はしないと決めていたので、証拠の管理が甘くなってしまってました。浮気には時効があるから、離婚する頃には無効になってるだろうし、って。
しかし、もと夫は4年間、家中を探し回って、私が持ってた証拠をつぶして回ったみたいです。だから、今回、浮気を否定したんでしょう。
それを察していたので、私は同居中から、ほかにも保管している証拠があるように見せかけてました。(肝心要の一部は手元に残していたし)
もと夫はまんまとそれに引っかかり、浮気は否定したものの、一連の事実は認めるという矛盾した供述をしてくれたのでした。 - 家計管理について
自分が「管理させてください」と言い、妻が「お願いします」と言って渡したもの。
領収書を見せろ、などと言ったことはない。
妻に請求されたお金は、全額支払っている。
- 私の相続金について
子ども名義の通帳にある金は子どものものであって、妻の金ではありません
裁判官「でも、それは申立人(私)が相続したお金ですよね」
……
※たとえ子ども名義であっても、原資(お金の出所)が何かということで、所有者は変わります。持ち家の名義が夫ひとりでも、夫婦の共有財産になるのと同じです。
もと夫がこんな当たり前のことがわかっていないことに、裁判官はあきれていたようでした。
親からの相続金は、特有財産です。それくらい弁護士が教えなさいよ、と裁判官も私と同じ気持ちだったんじゃないでしょうか。 - 現在の健康と収入について
うつ病といわれている。記憶障害もある。そのため、降格された。月収はほとんど変わらないが、賞与額は下がった。
※訴状に精神科の診断書が証拠として出されてましたが。
ツッコみどころ満載でした。 - 生活費
家計を預かってから別居時まで毎月支払っている。
※まるで、生活費を出していたかのような口ぶりですが、実際は、私が立て替え払いしたものの返金です。
- 清算金について
婚姻費用の前渡し金です
相手方に相手方代理人から質問
ベンゴ氏からもと夫への質問です。
離婚裁判のときも思いましたが、これって茶番ですよね。
味方同士、あらかじめ決めた台本通りのやりとりをしてるんだから…。
妻からは食費はいくら、というメールをもらっていたのですね?
はい
別居するにあたって、妻から理由についての説明を聞きましたか?
妻からは聞いていません
※離婚調停は調停委員を介して話しますからね。
別居前に妻の保険料を払ってますが、実際に保険会社に支払われたのはいつですか?
妻が通帳開示していないのでわかりません
妻の携帯電話代を出してますよね?
別居以降も支払ってます
先月、がん保険の保険料も支払ってますね。
※これは初耳でしたが、がん保険は家族契約だったので、もと夫のと一緒に私の分も引落されたようでした。契約者はもと夫だし、私には支払いの通知などは届かないので知りようもありません。
支払いたくなかったら解約すれば良かったのに、それを怠っておいて、あとから請求されても、と思いました。
妻から家計を引き継いだので、これからもどんな引落があるかわかりません…
もと夫がくどくどと言いつのろうとしたところで、裁判官に「もう結構です」と話を切られてました。
私の感想
審問は、もと夫とベンゴ氏が、私の主張書面を受け取ってすぐに行われました。
なので、対策を講じる時間はほとんどなかったと思います。
それにしたって、もと夫の供述は矛盾だらけでした。
裁判官は私に共感してくれた一方で、もと夫には冷淡だったように感じました。
審問室を出たあと、担当書記官に今後のことを説明されているときに、裁判官が通り過ぎました。
「ありがとうございました」
深々とお辞儀しましたが、裁判官はクールに行ってしまいましたけどね。