【離婚裁判体験談】和解期日2日目。裁判官の本音を垣間見ました

Steve BuissinneによるPixabayからの画像 離婚
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こんにちは、ねりきりです。

和解交渉の争点は財産分与となりました。

【離婚裁判体験談】イラッ! もと夫の和解案の続きです。

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和解交渉の争点

和解交渉の争点は、前回裁判官が提示してくれた養育費を双方が受け入れたため、以下の2点に絞られました。

  • 財産分与の金額
  • 財産分与の分割払い

和解期日2日目

今回もジョシー先生と早めに待ち合わせ、30分ほど打ち合わせして書記官室に向かいました。

和解期日の内容は前回と同じ。

私とジョシー先生→ベンゴ氏→私とジョシー先生→ベンゴ氏

この順番で裁判官と話します。

和解が成立する見込みがなかったので、もと夫は来てませんでした。
第1審の終盤に提出された陳述書に、異動になったため遠方に赴任になったって書いてあったものね。
話し合い程度では出席したくないのでしょう。

裁判官とジョシー先生の見解

もと夫が期日前に提出した上申書の和解案について話しました。

財産分与の減額については裁判官の予想通りだったので、すっかりこれで決まったような空気感でした。

でも7千円てどうなんですか。キリよく□□万円でよくないですか?

精一杯抵抗しました。もと夫の思い通りになるのはイヤだったんです。

さらに話し合いの中心は、財産分与の分割払いへ。

裁判官とジョシー先生の見解は一致していました。

「分割払いとはいえ、2回ならば受け入れる価値は十分ありますよ」

「少額を何年にも渡ってというのではなく2回ですからね。一括払いにこだわって支払われなかったら、結局、全額をすぐには受け取れませんから」

前回の和解期日では、裁判官と弁護士二人がかりで取り下げを勧められた気がするのですが。汗
今日はもと夫の和解案を受け入れることを勧められました。

裁判官の本音?

でも、分割払いを受け入れた場合、1回目が支払われたとして、2回目が未払いになったら、そこで強制執行することになります。
そしたら、さらに受け取りが遅くなりますよね。
ならいっそ、1回目で強制執行した方が早く受け取れますよね

「強制執行って簡単に言うけど大変なのよ。時間もかかるし、自宅を競売にかけたとしても、全額回収できるかわかりませんよ」

大変でもいいです。私にとっては確実ってことが一番大事なんです。

自宅が安くなるなら、いっそ私が買い取ってもいいと思ってます

「お金はどうするの?」

親に借ります

家なんてもらわない方がいいわよ。子どもがいるうちはいいけど、成長して出ていったら広い家に一人きりよ。手放した方がいい」

ジョシー先生も「うんうん」とうなずいています。

確かにこのところ災害続きだし、持ち家を持つことってリスクだな…と考えたりもしますけど

我ながら弱気です…。

「相手方だって、絶対、持て余すに決まってるんだから。もらってもらった方がいいわよ」

女性って、家を欲しいと思う人が多数派な気がするんですけど…。
特に子どもがいる場合は環境を変えたくないとか、思い出のつまった家を手放したくないとか、愛着があるとか、住む家さえあれば収入が少なくてもやっていけそうとか…。

でも、裁判官や弁護士ってこういう考え方をするんだなあ、ドライだなあ、と思いました。
(お二人とも立派な仕事についていてそれなりの収入があるからこそ、かもしれませんが)

「あのね、こんなことは言いたくないけど、裁判で出た判決が守られるとは限りません。養育費や財産分与を支払わない人はたくさんいます」

は、はい…(うそーん、裁判官がそれを言わないでー)

「でも、ねりきりさんは支払われる確率が高い人です。相手方はこの年齢で今さら仕事を辞められないでしょう。これだけお給料をもらっているのだし」

それは私も思いますけど…

ジョシー先生
ジョシー先生

協議離婚の場合より、訴訟を経て決まった養育費の方が未払い率は低いんです。そんなに心配しなくても大丈夫だと思いますよ

でも、100%確実ではないですよね

裁判官もジョシー先生も私があまりに頑ななので困ってました。

しかし、妥協しなければ和解はできません。
最終的に以下の案に落ち着きました。

  • 財産分与額はキリよく□□万円
  • 2回の分割払いとする

もと夫の提案と私の希望(と言ってもたった7千円増ですけどね)の間を取ったわけです。

さらにこの日、もうひとつベンゴ氏から持ち出された話がありました。

不動産権利証の返還請求

不動産権利証について

実は私、別居するときに自宅土地建物の不動産権利証を持って出てましてね。
和解時にそれを返還するよう、もと夫から申し入れがあったのでした。

持ち家の名義はもと夫一人。私の名前は入ってません。
それなのに、なぜ持ち出したかというと、もちろん財産を守るためでした。

税法や一般社会の決まりと、裁判所の慣例は異なるものが多いです。
その最たるものが共有財産という以下のような考え方です。

どちらの名義であろうがそんなものは関係ない!
婚姻中に買ったものは夫婦の共有財産!

しかしね、書類上の契約者は、配偶者に相談なしで不動産を売却したり貸し出したりすることができちゃうんですよね。
そして、勝手なことをされたら、取り戻すことが困難になったりもします。おかしいですよね。

私ともと夫の共有財産でもっとも高額なものは自宅土地建物でした。
そして、自宅にはもと夫が住んでいます。
なので、私は権利証を持つことにしました。(相談はしてませんw)

ただし、不動産権利証を持ってれば必ず自宅を守れるかといえばそうではなく。

権利証がなくても自宅の売却は可能です。
司法書士に書類を作ってもらえばいいそうです。
けれど、それなりに費用がかかるので、ドケチのもと夫への抑止力になるだろうと考えました。
そしてそれはこれまでのところ、上手くいってたようでしたが…。

返還請求

財産分与によって自宅土地建物は完全にもと夫のものになるので、権利証を返還することに異論はありません。

ただし。

2回分割の最後の支払いが終わるまでは受け入れられません

と、突っぱねました。

だって、不動産権利証は自宅を明け渡している私が唯一持ってる担保のようなもの。
財産分与が完了するまで、私はもと夫に現金を貸し付けているのと同じ状態になるわけですから。

何の担保もなくお金を貸す人間なんていません。
残額が支払われ次第、郵送させていただきます

ホントは養育費の支払いが終わるまで返したくないくらいだったんですけどね。

和解期日終了

和解期日2日目は、以下の和解案ならば私も受け入れるということで終わりました。

  • 財産分与額□□万円(キリがいい!)
  • 支払いは2回の分割払い
  • 不動産権利証の返還は分割払い終了後

例によって、ベンゴ氏はこの3点を持ち帰りもと夫と相談する。
もと夫がこれを受け入れれば次回に和解する。
次回期日は今月末日、と決まりました。

おそらく、ベンゴ氏を含めこの日の和解期日に出席した全員がこれで決まりだと思ってました。
しかし…

続きは次回に。

 

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