【離婚裁判体験談】7千円の攻防!? 一番大人だったのは子どもでした。

Steve BuissinneによるPixabayからの画像 離婚
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こんにちは、ねりきりです。

前回の期日でいよいよ和解決定か…と思われましたが、そうは問屋が卸しませんでした。

【離婚裁判体験談】和解期日2日目。裁判官の本音を垣間見ましたの続きです。

【離婚裁判体験談】和解期日2日目。裁判官の本音を垣間見ました
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前回期日の和解案

前回の期日で私が受け入れた和解案は以下の通りでした。

  • 財産分与額□□万円(キリがいい!)
  • 支払いは2回の分割払い
  • 不動産権利証の返還は分割払い終了後

これで決定!と、おそらくベンゴ氏を含め和解期日の参加者全員が思っていましたが…、そう簡単にはいきませんでした。

誕生日の攻防

上記和解案をもと夫が受け入れるか否か、じりじりした思いで待っていましたが、ベンゴ氏からの連絡はありませんでした。

その日は私の誕生日
もと夫とベンゴ氏が離婚裁判の訴状を作成した日からちょうど3年目でした。

私は、もと夫が和解案を受け入れる気がないのなら控訴を取り下げて、この日に離婚を成立させたいと考えていました。

そこでジョシー先生からベンゴ氏に確認をお願いしたのでした。

すると…。

和解か取り下げか、それが問題だ

7千円の減額は受け入れられない

これが、ベンゴ氏からの回答でした。

分割払いを2回まで譲歩してやったのに、これ以上は譲れない。
そもそも自宅の土地建物は〇〇万円もしない。だから1円も安くできない。安くするくらいなら和解しなくてかまわない

は? こっちは分割払いを受け入れてあげてるんですけど?
たった7千円の増額ができない!? ふ・ざ・け・る・な

モラハラ気質の人間は自分がしたことは過大評価、人にしてもらったことは過小評価するものですが、「2回の分割払いにしてやった」って。

そもそも原判決が確定してたら、相談の余地もなく一括払いです。
2回払いでもこちらは相当なストレスなんですよ。
私は、すでに裁判官が提示した和解案からかなりの減額も受け入れてるのに。
どこまで虫がいいんでしょうか?

そこからジョシー先生との切迫したやりとりが始まりました。

和解不成立の場合は本日付けで取り下げしたいです…

ジョシー先生
ジョシー先生

取り下げますか? どうしても本日の取り下げを希望されるということであれば、何とか努力してみますが

取り下げか、和解か。

理性ではわかってました。

たった7千円。
もと夫に譲れば、とりあえず私が控訴した目的は果たせます。

しかし。

されど7千円。
もと夫の思い通りにしたくない、目にもの見せてやりたいという処罰感情が渦巻きます。

もうダメ!! 決められない!!!

私は弱り切って、いちごの部屋に向かいました。

いちごの助言

その日は平日でしたが、いちごは家にいました。
前日に修学旅行から帰ってきたばかりで学校が休みだったからです。
とはいえ、時差ボケ(修学旅行は海外でした)で朝からぐっすり眠っていたのですが…。

ごめんなさい。無理矢理起こしちゃいました。

お父さんが7千円をケチって和解に応じないんだけど、どうしたらいいと思う?

あのう、…まだ眠いんですけど

ちょっとだけ話を聞いて。お母さんには決められない。泣

もと夫の和解案を全面的に受け入れた場合どうなるか。
受け入れなかった場合どうなるか。
詳しく説明した上で、どうしようもなくセコイ親たちの話に判定をお願いしたところ、

7千円!? それを飲んで和解にした方が将来的にいいんだよね。
だったらその7千円をいちごが出してあげるわ
だから和解しなさい! 以上! 寝る!!

…………どうもすみません

たった7千円。
でも、当時高校生だったいちごにとっては大金です。
それを出してあげるから、引くところは引いてさっさと解決しなさい、って。

結局、一番大人なのはいちごでした。

さすがに情けなくなり、誕生日にはこだわらず、もと夫に譲歩して和解を目指すことにしました。

※ちなみに、その後いちごから7千円はもらっていません。そりゃそうですって。汗

ベンゴ氏が上申書を提出しました

ジョシー先生が再びベンゴ氏に連絡、7千円の減額を受け入れることを伝えました。

しかし。

そこでめでたく和解に動き出したかというと、またまたそうはいきませんでした!

もと夫はさらに和解時に不動産権利証を受け渡すこと」を要求してきたのでした。

前回決まったのは、全額払い終わった後だったのに。

さすがにそこまでは譲歩できません。
それに、もと夫は子供たち名義の預金通帳マイナンバーの通知カードなどをまだ持っていたんですよ。
返すべきものを返さず人に要求するばかり、って公平じゃないでしょ。

そちらが権利証を返せというなら子ども達の通帳を返せ、というすったもんだの末、ベンゴ氏が期日前日に3通目の上申書を出してきました。

上申書の内容

以前に提出した和解条項案に、以下の項目を追加すれば、被控訴人(もと夫)は和解に応じる。

  • 動産の交付
    財産分与残金の支払い後、不動産権利証と子供名義の通帳の返還を速やかに同時に行う。
  • 今後接触しないことの確約
    控訴人(私)と被控訴人(もと夫)は、今後、和解条項に定めること及び子ども達に関すること以外では、直接接触しないことを相互に確約する。

私の考え

出たよ。被害者アピール…

家庭裁判所でも散々やってくれましたが、高裁でも同じことがしたかったようです。
和解条項に追加しなくても、こちらだってもと夫と接触するなんて死んでもゴメンです。

しかし、不動産権利証と子供名義の通帳の返還を「財産分与残金の支払い後」に行うということは、もと夫が私の言い分を飲んだということ。

「誕生日に離婚」は叶わなかったものの、今月末に必ず離婚を成立させたいという希望は絶対でしたが、それに光が差しました。

ジョシー先生
ジョシー先生

上申書を見る限り、相手方は和解に向けて積極的なご様子です。
ですが、明日の期日には、念のため取り下げ書も準備していきます

和解になるか、取下げになるか。

たとえ和解が成立しなくても、明日の期日で離婚成立となる運びとなりました。

私の反省点

今思い出しても心苦しいのですが、もと夫の和解案が提示されて以降、ジョシー先生には何度も、時にはケンカ腰で、質問を投げかけ困らせてしまいました。

  • 和解か取り下げか決めかねていたこと
  • 誕生日には離婚したい、という思いが強すぎたこと
  • もと夫の自分勝手さ
  • 養育費・財産分与不払いの不安…

などなど、怒り・不安・希望…色んな感情がせめぎ合っていたからです。

なんでこんなに強気なの? 判決になっていいの?

私は控訴、もと夫は附帯控訴、控訴審ではどう考えても私の方が有利なはずなのに。
わかっているのかいないのか、上から目線で要求してくるもと夫とベンゴ氏に戸惑い、憤り続けていました。

ジョシー先生は私の検討外れな質問や提案にも粘り強く回答し、時に諭してくれました。
大変なご苦労だったと思います。

本当に申し訳ありませんでした

離婚問題の体験談などを読むと、感情の軋轢から最悪の選択をし、自分自身を追い詰めてしまう事例を見かけることがあります。

一次的に勝ち誇っても、結局何も得られない。
そんなことは避けるべきです。

処罰感情にとらわれず、客観的に状況を見極め、自分にとって最善の道を選ぶこと。
負けて実を取ること。

肝に命じましょう。

私はいちごのおかげで何とか軌道修正できました。
皆さんもどうか正しい道を歩んでくださいね。

 

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