こんにちは、ねりきりです。
婚姻費用分担請求⑥私の主張書面(2)婚姻費用の計算ともと夫のいかさまについての続きになります。
家族や離婚体験談の人物紹介はこちらをどうぞ。
私の主張書面(3)費用の清算について
前回、前々回の記事で書き切れなかった部分です。
もと夫は主張書面の中で、私にかかった費用約30万円を清算してから婚姻費用の支払いを開始すべきである、といいました。
しかし、もと夫が出した明細の大半は、もと夫が別居前に支払ったものや、別居後でも私が支払う必要があるのか疑問に思うものばかりでした。
弁護士相談でこれについても質問しましたが、私が支払うべきなのは、やはり別居後の携帯電話料金のみという回答でした。
そのため、以下のように短く反論するにとどめました。
携帯電話代を除いて,申立人が支払うべきものはないと考える。
争いがあるなら,財産分与の際に別途話し合われるべきで,これを婚姻費用と混同させ,時間稼ぎをはかることは,申立人と子らをより苛酷な生活状況に追い込もうとする行為である。
もと夫のいやがらせ
「いやがらせ」なんてものではないのですが(汗)。
実は、私が主張書面を提出する直前、あるものが届きました。
離婚裁判の訴状です。
もと夫とベンゴ氏は審問直前を狙って、弁護士を立てていない私に心理的に負荷をかけようとしたのだと思います。
訴状の作成日は、わざわざ私の誕生日にされていました。
「もと夫の主張書面」より届いたのは一週間あとなのに、作成日は一週間前の日付。
もと夫とベンゴ氏の意図は明らかでしょう。
内容は「もと夫の主張書面」とほぼ同じ。
ただし、600万円近い慰謝料を私に請求する原因として、私が子ども達を虐待し、浪費したと書かれていました。
弁護士相談へ
もと夫の訴状はデタラメのオンパレードで、提出された証拠も証拠性が疑わしいものばかり…。
今でこそそんな風に言えますが、訴状を受け取ったときのインパクトはさすがに大きなものでした。
私の動揺は激しく、この点で、もと夫とベンゴ氏の狙いは成功していました。
でも。
ピンチにさらされると、私、すごく動きが早くなるんですよ。
怖がりなので、一刻も早く不安を手放したい、って意識が働くんです。
(娘と同居するために新居を探したときも、めちゃめちゃ早かったでしょ。笑)
この時も、訴状を受け取ったその日のうちに弁護士事務所に電話をかけ、翌日には弁護士相談に行くことになりました。
市の無料相談や弁護士会の相談センターを使わなかったのは、ここで出会った弁護士に依頼をすることになるかもしれない、とうっすら思っていたからです。
離婚調停と婚姻費用分担請求は弁護士なしで乗り切った(乗り切ろうとしている)私でしたが、さすがに裁判は自力では戦えない、と考えていたから。
結果的に、この時の弁護士に私は代理人を依頼することになりました。
弁護士の印象や相談内容については、裁判の体験談で詳しく書こうと思います。
この弁護士相談で、少なくとも、もらいたかった安心を手に入れることはできました。
上申書の提出
心身の不調
この頃のことを思い出すと、本当に目まぐるしく事態が動いていたなあ、と思います。
男性弁護士の弁護士相談
→翌日、もと夫から訴状を受け取る
→翌日、弁護士相談
→翌日、裁判所に私の主張書面を提出
日程的にはこんな感じ。
よく持ちこたえてましたよね。
でも、肉体的には色んな症状が出てたんです。
離婚調停でもと夫がベンゴ氏を立てて以降、もと夫から攻撃的なメールを受け取ったりすると、動悸・悪寒などの症状に見舞われるようになりました。
自律神経失調症ということでした。
また、たびたび蕁麻疹が出て、頭皮湿疹にもなりました。
現在、自律神経失調症や頭皮湿疹はおさまってますが、蕁麻疹の薬は今も飲み続けています。
訴状を受け取って、精神的に大きなダメージを受けて。
審問でもと夫やベンゴ氏と同席することになると聞いていましたが、絶対イヤだ、体調がおかしくなる、と思いました。
もと夫と同席したくない
離婚体験談で、特にモラハラやDVなどで夫に恐怖感を抱いている妻が、夫と顔を合わせないよう配慮してもらったなどの記事を読んだことがあって。
私ももと夫と同席しないようにしてもらえないだろうかと、家庭裁判所の担当事務官に問い合わせてみました。
すると…。
審問でご主人と同席するかしないかは、裁判官の判断なので、認められるかどうかはわかりません。
それでも、お願いすることは出来ますので上申書を提出してください。
もし、診断書などがあればそれも付けてくださったらいいと思いますよ。
上申書ですね。
わかりました! ありがとうございます
さっそく病院で診断書を書いてもらい、裁判所に提出しました。
上申書
上申書(じょうしんしょ)って何? という方は、この記事にちょこっと書いてますので、ご参考にどうぞ。
主張書面と違って、上申書は同情を引くように書きました。
時系列で事情を説明し、配慮をお願いしたので、陳述書の書き方に近かったかもしれません。
こんな感じです。
相手方か相手方代理人どちらかと同席するかもしれないと考えるだけで,申立人は胸が苦しくなり,寒気がします。落ち着かなく,きちんと話せるかどうか自信がありません。
□日には申立人がどちらとも顔を合わせることがないようご配慮ください。
どうかよろしくお願い申し上げます。
上申書の結果
私の審問のとき、ベンゴ氏は同席しましたが、もと夫は別室で待機となりました。
相手方には、私の審問を聞き、質問する権利があるから、だそうでした。
もと夫の審問のとき、私も別室で待機しても良いと言われました。
けれども、考えた末、私は同席することを選びました。
私には代理でもと夫の審問を聞いてくれる人がいなかったからです。
自分の審問を終えて、たとえ体調が悪くなったとしても、これは聞くべきものだと判断したからでした。
ただし、もと夫が視界に入らないよう、部屋のすみの椅子に座らせてもらいました。
そして、もと夫に質問する権利は手放しました。
どの道、素人の私には、もと夫のデタラメを突くような効果的な質問をするのは無理だと思ったからです。
正しい選択だったと思います。
なんとか審問の終わりまで持ちこたえることができました。