こんにちは、ねりきりです。
弁護士なし離婚調停⑧反撃の準備 相手方弁護士をプロファイリングしてみたの続きです。
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こちらで家族紹介や、離婚体験談の人物紹介をしています。
よろしかったらご覧ください。
別居中の子ども達
私の後悔
反撃の準備をしている間、私にとって一番辛かったのは、子ども達とはなれて暮らしていることでした。
別居当初ははなれて住んでいても、子ども達の世話をし、子ども達と関わりながら生活するつもりでした。
しかし、第3回調停以降、私が子ども達と会えるのは「週3回以下」に制限されてしまいました。
子ども達の夢を見て、朝、泣きながら起きたことも一度や二度ではありませんでした。
子ども達を置いて家を出たことを、心の底から後悔しました。
けれども、一番大切なのは私ではなく、子ども達の気持ちです。
父親といて、もし子ども達が幸せだったなら、私は親権を持つことをあきらめていたと思います。
長男ポテチはもう高校生、長女いちごは中学生です。
たとえ親権を持っていなくても、私に会いたくなったら、いつでも来てくれるだろうと信じられました。
しかし。
別居中、もと夫と子ども達の間に事件が起こっていたのです。
大ゲンカ
その日、いちごの帰宅が遅くなったんだそうです。
部活の先輩の引退試合、その打上げパーティーだったそう。
もと夫から何度も帰宅をうながすメールが入っていたそうですが、いちごはあまり携帯をチェックしないので気付かず。
もと夫に決められていた時間の10分後に、家に帰りつきました。
それは、調停でもと夫が「これからはこの時間までに絶対に帰宅させるように!」と私に約束させたより遅い時間。
もと夫はいちごを怒鳴りつけたんだそうです。
調停で忙しいときに世話をかけるな!
お前が警察に補導されたら、裁判で不利になるだろう!
大ゲンカになったそうです。
子ども達の不満は募る
もと夫もストレスが溜まっていたのでしょう。
それまでは私に丸投げしていた育児や家事を、調停(裁判も?)を有利に進めるために、必死でやってたんでしょうから。
思わず本音が出たんでしょうね。
しかし、親の事情は子ども達には関係ない話。
ポテチはすごく腹を立てていました。
もと夫の暴言をそばで聞いて、
お父さんは裁判のために、自分たちと暮らしているのか!
今すぐいちごを連れて、お母さんのところに行ってやろうか!
と思ったそう。
それでなくとも、子ども達はもと夫に不満を募らせていました。
お母さんを家からしめ出して、家は汚く、臭くなる一方。
「週3日以内しか行ってはダメ」
今まで自由に行き来していたのに、意味不明な制限をされ、細かい規制を作られて、それを守れと言われて。
思春期&反抗期の子ども達が反発するのは当然でした。
子ども達を取り戻す準備
同居のお願い
その日も私は子ども達の夢を見て、泣きながら目を覚ましました。
夕食を食べに来たいちごにその話をして、思わず聞いてしまったんです。
お母さんと暮らさない?
すると、いちごはあっさり答えてくれました。
いいよ
えっ、ホント!? じゃあ、家を探すね
わかったー
てっきり自宅から離れたくない、と言われると思ったのに、まさかの快諾。
私はさっそく家探しを始めました。
レオパレスは単身者用なので、家族で住むことは出来なかったからです。
新居探し
その頃、高校生だったポテチはずいぶん独立心が強くなっていたので、わざわざ生活を変えてまで私と同居してもらえるとは思えませんでした。
とりあえず、いちごと一緒に住める家を、以下の条件で探し始めました。
- 家賃が安い
- きれい(ポテチが変にきれい好きだったので、遊びに来てもらえるように)
- 中学の校区内
- 子どもが私と同居するメリットが何かしらある
希望通りの物件はなんと、私の勤務先の上階にありました。
勤務先は自宅から徒歩10分の駅前商業ビルにあり、上階は分譲住宅になってます。
最寄り駅から徒歩3分の好立地にありながら、築50年のため家賃は相場より格安です(2LDKになのにレオパレスより安かった!)。
外観や共有スペースは古いですが、賃貸に出されていた部屋はリノベーションされたばかりで、内装はピカピカ。
階段を下りれば私の勤務先なので、子ども達に何かあってもすぐ帰れます。
私はさっそくこの物件を契約。
レオパレスの解約、引越の手続き、必要最小限の家具と家電の購入、インターネット環境の整備…。
仕事の合間に、準備に突き進みました。
母の一念ってすごいわ~
我ながら大した行動力だったと、今でも感心します(笑)。
レオパレスの不動産業者には、
「結局、1ヶ月で退去ですか。もったいなかったですね」
と言われましたけど、子どもと住むためにはやむを得ないと割り切りました。
※実はこのリノベーション物件、今は住んでいません。
リノベーション物件って一見いい感じだけど、住んだあとに色々問題が出て大変でした。
これについてはまた別記事で書きたいと思っています。
もと夫の邪魔
しかし結局、いちごとの同居は、もと夫に邪魔されて果たせませんでした。
私がファミリー型の住居に引っ越したことや、いちごが私と住むと聞かされたもと夫は、全力でいちごを説得にかかりました。
さらに、私の行動力がいちごをドン引きさせたのも、一因でした(苦笑)。
だって、いちごに「一緒に住んでいいよ」と言われた3日後には新居の契約をしてましたもん。
早すぎたんです。
いずれ一緒に住むつもりだけど、こんなすぐだと思ってなかった~
一緒に登校してる友達にも話さないといけないし、心の準備が~
しばらくお預け状態になっちゃいました。
上の子と同居を約束
下の子に「いずれ一緒に住む」と言われていたものの、私はがっかり。
(必死で引っ越したのに、広い家で一人暮らしするはめになっちゃった…)
メソメソして、ポテチに泣きつきました。
お母さんと一緒に住まない?
いいよ
こちらも、まさかの返事!
え、ホントに? ホントにいいの?
別にどっちと暮らしてもいいんだけど
ポテチはドライに言いました。
いちごが父親と住むのなら、自分は母親と住もう、と思ってくれたんだそうです。
しかし。
別居以降、もと夫の態度があまりにひどかったのも、遠因だったんじゃないかな、と私は思っています。
お前がお母さんのところに行ったら、お父さんはお母さんにお金をいっぱい払わないといけなくなる
もと夫はこう言っていちごを説得したんだそうです。
子ども達はきっとこう思ったでしょうね。
(お父さんは金のために自分たちと暮らしているのか)
もと夫がいちごを引き留めてなかったら、ポテチとは一緒に住めなかったと思います。
今現在、私が2人の子ども達と幸せに暮らせているのは、他でもない、もと夫のおかげです。
もと夫と相手方弁護士の誤算
結局、家事をしたことがない、育児したこともないもと夫には、苦労がまるでわかっていなかったのです。
そして、人生経験が乏しい相手方弁護士には、慣れない家事や育児でもと夫にかかるストレスや、イライラをぶつけられる子ども達の気持ちが想像出来なかったのでしょう。
彼らは「主婦」や「主婦の仕事」というものをバカにしてましたから。(のちの裁判で明らかになります)
もし子ども達が赤ちゃんや幼児だったら、あるいは彼らの思い通りになったのかもしれません。
しかし、うちの子たちは中高生なので、自分の意志を持ってるし、親の思い通りになんてならないんです。
もと夫は親権を持つために必死だったのでしょうが、一番大切な子どもの気持ちを見誤ったんです。
子ども達は私と暮らすことを選びました。
彼らは、ただの主婦である私に足元をすくわれたのです。
お子さんとはなれて暮らしているあなたへ
子ども達と別居していた時期は、私の人生の中で最も辛かった時間のひとつです。
その頃は、同じ状況の人はいないか、どうしたらいいのか、ヒントを求めて色んな体験談やブログを読み漁ってました。
しかし、小さいお子さんを奪われたり、取り返したりといった事例はたくさん見つけられたものの、子どもが中学生以上の事例はなかなか見つけられませんでした。
でも一つだけ、モラハラに会っていた方のブログに救われるような言葉があったのです。
ウソをついているのは誰か、子どもを本当に愛しているのは誰か、わかってくれる。
子どもを信じましょう。
私が育てた子ども達。
何がよいことで、何がいけないことか、きちんと教えてきたつもりです。
たとえはなれて暮らしても、子ども達はわかってくれる。
今、苦しい思いをされているあなたのお子さんも、きっと気付いてくれます。
もしかしたら、時間がかかるかもしれない。
今はあなたのことを誤解しているかもしれない。
でも、いずれ子どもは成長して、親の支配を脱け出し、ウソを見抜くときが必ず来ます。
そうしたらきっと、お子さんは自分の足で、あなたに会いにきてくれるはずです。
辛いけどくじけないで。
お子さんを信じて、待ちましょう。