こんにちは、ねりきりです。
弁護士なし離婚調停⑨反撃の準備 中学生・高校生の子どもを取り戻すの続きです。
こちらで家族紹介や、離婚体験談の人物紹介をしています。
よろしかったらご覧ください。
穏やかじゃないタイトルですが(笑)。
離婚調停の第3回と第4回の間に受けた2度の弁護士相談は、まさにこんな感じになりました。
女性のための法律相談
市の女性センターのミニ会議室のようなところで行われました。
待っているのも応対してくれた人も全員女性で、ホッとしたのを覚えています。
この頃はもと夫のメール攻撃にさらされて、心身ともに疲れていたので。
事前準備したのは、調停に提出した陳述書や調停案などの書類。
家族構成や、もと夫との出会いから現在にいたるまでの簡単な年表も、陳述書から抜き出して、わかりやすいように一枚の紙にまとめておきました。
弁護士の印象
40代くらいの女性弁護士でした。
バリバリのキャリアウーマンを想像してましたが、全然違って、ハッキリ物を言うママ友というイメージ。
私の話を聞いた上で、それは良かった、それはダメだったときっぱり言い、てきぱきと話を進めてくれました。
無料相談は30分しかないので、ありがたかったです。
とても良い印象だったので、
先生に依頼したい場合はどうしたらいいですか
聞いてみましたが、言葉をにごされました。
たくさん案件を抱えていて、新しい依頼を受ける余裕がないんだろうな、と推測しました。
女性弁護士のアドバイス
調停を申し立てる前に相談に来るべきだった、順番が逆、と叱られました。
調停を起こす、別居する、などアクションを起こされると激怒する夫は多い。
慎重に事を進めなければならないのに、安易に進めてしまったのが良くなかった、と。
本当にその通りでしたよね。
「もと夫の狙いは親権」という私の推理は、多分当たっているとのこと。
当時、私はもと夫から調停で決まった以外の書類にも署名捺印しろと迫られ、ほとほと困っていました。
次回の調停でも調停委員を通じて、強要されることが予想出来ていたのですが、
「そんなもの断ればいいんです。署名を強制する権限なんて、相手方にも調停委員にもありません。イヤなものはイヤ、と断って大丈夫です」
きっぱり言っていただけて、気持ちが楽になりました。
調停委員から署名しないのは悪みたいに言われると、なし崩しにサインしちゃいそうになるんですよね。
この日の相談で最も有益だったアドバイスはこれでした。
女性弁護士「もと夫は婚姻費用を支払わないつもりです」
え! でも、離婚調停で婚姻費用の額を話し合ってる途中ですけど
女性弁護士「それを引き延ばして、いつまでも金額を決めないつもりよ。前回は1万5千円と言ったんでしょう。次は2万円、その次は2万5千円と少しずつ上げて、こちらが断れば、次の調停までに検討してくる、と言う。そういう手ですよ」
私「そんなこと許されるんですか!? 婚姻費用って払わないといけないものですよね」
女性弁護士「許される、許されないじゃないの。婚姻費用は婚姻費用調停で決めるもの。そういう決まりなの」
私は、てっきり離婚調停で何でも話し合えると思ってました。
素人考えでしたね。
女性弁護士「相手の弁護士は、それをわかっているから、離婚調停で話をずるずる引き延ばして、いつまでも支払わないつもりなの。金額が決まってないから、と言って」
裁判所の世界は無情
なんということでしょう。
あのヤロー……と腹が立ちましたが、今の私ならわかります。
ベンゴ氏は私の無知を利用して、依頼人(もと夫)の利益になることをしたのです。
私が不利益をこうむったら、それは私が無知だったから。
無知なんだったら、弁護士を雇いなさい。
雇わないんだったら損しても仕方ないよね、というのが裁判所の世界。
全て自己責任、という無情な世界なんです。
婚姻費用分担請求の申し立て
婚姻費用分担請求調停について、女性弁護士は申し立て方法のレクチャーもしてくれました。
「今月中に婚姻費用調停を申し立てましょう。そうしたら、今月分から婚姻費用を払ってもらえます。金額がなかなか決まらなくても、あとでまとめて支払ってもらえるから」
その日は月末まであと数日というところでした。
「戸籍は、離婚調停に提出してるから融通を利かせてくれるかな。申立書はダウンロードして、収入印紙や切手を揃えて、郵送で申し立ててしまいましょう。直接持って行って、もし戸籍謄本がないと言われてしまったら、取り寄せに時間がかかって、申し立てが来月になってしまいます」
私の場合、戸籍は他県にあったので郵送で取り寄せるしかなかったんです。
申し立てが一ヶ月ずれれば、婚姻費用が一か月分もらえなくなってしまいます。
さすがプロならではのアドバイスでした。
まとめ
女性弁護士はたった30分の無料相談で、私が欲しかった知識を相当数伝授してくれました。
ここで得た知識は以下の通りです。
- 離婚争議が起こったらまずは弁護士に相談しよう
- 調停の申し立てや別居は慎重に進めよう
- 調停で署名を求められても、受けなくていい
- 調停委員の言いなりになる必要はない
- もと夫の狙いは親権
- もと夫は婚姻費用を支払わないつもり
- 婚姻費用は婚姻費用分担請求調停で話し合わなければならない。
- 裁判所での申し立てと郵送申し立て、プロは申し立て方法すら使い分けている
弁護士を雇わなくて大丈夫でしょうか?
おそるおそる聞くと、女性弁護士は私が調停に提出した資料を眺めながら言いました。
「大丈夫でしょう。十分、対抗できてますよ」
心強い言葉はそれから、弁護士なしで離婚調停を乗り切ろうとする私の支えになりました。