こんにちは、ねりきりです。
婚姻費用分担請求③素人ですが主張書面を書くことにしましたの続きになります。
家族や離婚体験談の人物紹介はこちらをどうぞ。
主張書面(仮)の作成
もと夫のベンゴ氏が提出期限後に主張書面を提出。
それなら私も、と反論書面を出すことに決めたのが審問の2週間前。
それから7日。
頑張りましたよ~。
何せプロ弁護士の「主張書面」を見たのは、その時が初めてだったんですから。
お手本はもちろん、その主張書面!(笑)
ネットで書き方がのってるサイトを探したけど、なかなか見つからず。
離婚用ではなかったと思いますが、反論を書く手順や、書式を教えてくれるサイトをひとつだけ見つけたので、それを参考にしました。
(今回、この記事を書くにあたって、そのサイトを探したのですが見つからず…。残念です)
その頃の私は、右も左もわからない状態で。
ベンゴ氏の証拠の番号が「乙第〇号証」だったから、きっとこっちは「甲」でいいだろ、とテキトーに書いたら当たってた、というレベル(笑)。
↑この記事で、例として出したような文章では書けていませんし、形式もめちゃくちゃでした。
それでも、裁判官はきちんと読んでくれたようです。
実際、裁判所はノートに書いた書面でも受け取ってくれるとか。
そもそも、私たち素人がプロみたいに書けるわけないんだから、多少は大目にみてくれるんでしょうね。
弁護士相談
当初の予定通り、7日で主張書面(仮)を書き終えた私。
次は弁護士相談です。
弁護士会の相談センターに行くのは実はこれで2回目。
(実は、第3回離婚調停前の2度の弁護士相談↓のあと、私はさらに2回、弁護士相談を利用しています。それについてはまた別記事で書きたいと思います)
この時の相談は午前10時半から30分間だったのですが、相手が出した婚姻費用額が明らかにおかしいってことで、その日の午後、引き続き弁護士の事務所で有料の相談をお願いすることになりました。(プラス30分で合計1万円です…)
ここでは、その弁護士相談の内容をひとつにまとめて書いています。
弁護士の印象
30代の男性弁護士でした。
弁護士名でググってみたところ、理系の大学を卒業して、数年間、大手企業で勤めたのち、弁護士に転身。
他の法律事務所で研鑽を積み、最近独立したとのことでした。
事務所の所属弁護士は、男性弁護士ともう少し若い女性弁護士(会ってませんが)の2人。
ホームページはベンゴ氏のものと違って温かみがあり、社会経験があるだけにコミュニケーション能力も高く、とても好感を持ちました。
この弁護士相談のときはまだ訴状が届いておらず。
裁判することになったら、お願いしても良かったのですが…。
ひとつだけ、私にとってきつかったところがあり。
それは、事務所がよくある雑居ビルの一室ではなく、郊外の一戸建ての一部屋だったこと。
きれいな家が立ち並んだ分譲地内の可愛いおうち。
庭には三輪車がちょこんと置かれ、お茶を出してくれたのは、可愛らしい奥さん…。
持ち家を出て別居してる私には、辛い光景でした。
子ども達に手放させてしまったものを思い出してしまって。
結果、この弁護士にお願いすることはありませんでした。
本当に良い方だったんですけど…。
30代男性弁護士のアドバイス
まず、私の主張書面(仮)については、
完成度がすごく高い。人に頼んで書いてもらったのかと思いました
文章をじっくり読んだらそんな感想にはならなかったのでは…と思いますが(汗)。見た目はそれなりにOKということで一安心でした。
今回、私が一番聞きたかった質問はこれでした。
相手方の主張書面は婚姻費用に関係ないことばかりだと思うんです。
そういうのは無視していいでしょうか?
いや、ダメです。全てに反論しといた方がいいと思いますよ
え!? でも、そうするとめちゃめちゃ長くなるんですけど
反論しなかったら、認めたことになるかもしれません。
抜けが出そうなら、こういう一文を足しておいてください
「ここで言及していない事項について、認める趣旨ではない」
提出まであと3日しかないのに~~~~~~~
・・・でも、プロのアドバイスに逆らう選択肢なんてありません。
家に帰ったら、即、主張書面(仮)を改造することに決定です。
もう一つ聞きたかった質問は、
婚姻費用算定表の「義務者の年収」って、総収入ですか、手取り収入ですか?
調停委員は手取りと言ったのですが、ネットで見るとバラバラで
もちろん総収入ですよ。調停委員も頼りにならないなあ(ため息)
え~~~~~~~~~~
第4回離婚調停できっぱり手取りと言われたのに。
総収入で算定表を見直すと、もと夫の収入がぐんと跳ね上がるので、思ってた額よりも婚姻費用額が2万円上がります。
調停で婚姻費用額が決まらなくて良かった。
心から思いました。
参考:裁判所|養育費・婚姻費用算定表
さらに弁護士は、ベンゴ氏の主張書面をじっくり見ながらいいました。
この収入でこんな婚姻費用額になるはずないんですけどね。
きちんと計算式まで入ってるのに、どういうことだろう
男性弁護士はPCにもと夫の源泉徴収票(証拠として写しが提出されてます)の「支払金額(総収入額)」と私の年収を打ち込みました。
お手製の表計算です。さすが理系。
やっぱり。
本来の支払い金額は、相手方が提示してる金額の2倍以上になりますよ。
これが正しい金額です
じゃあ、相手方が書いてるこの計算式はどうなってるんですか?
計算間違いですか?
いや、計算は合ってます。
・・・あぁ、なるほど。この計算式だと、奥さんの生活費は0なのに、子ども達の生活費は相手方と奥さん、2人で負担することになってますね。
だから極端に安いんだ。
それっておかしくないですか? わざとでしょうか
めちゃくちゃおかしいですよ。わざとだとしたら、悪質ですね
まとめ
ここで得た知識は以下の通りでした。
- 相手方の全てのデタラメに反論すべし
- 調停委員はあてにならない。
- 正しい婚姻費用額(計算結果をプリントして持ち帰らせてくれました。後に私が依頼した弁護士は、この話を聞いて「すごくいい方ですね」と感心してました)
- 婚姻費用算定の元となる金額は、給与取得者の場合、総収入。
- 離婚調停を弁護士に頼むと、裁判に発展しやすい。
なぜかというと、調停は弁護士にとってあまりお金にならないからだそうです。
裁判するって息巻いてた依頼人に、調停の途中で、やっぱり裁判はやめて調停で決着をつけますと言われると、正直がっかりします
だそうな。弁護士の本音ですね。
「相手方の弁護士はまだ新人で、多分、裁判をしたことがないと思うんです。経験値を上げるために裁判をやらせようとしてると思うんですが、どうでしょうか?」
という私の質問に、
「そういう面もあるかもしれませんね」
とうなずいた後で聞かせてくれたお話でした…。
さて。
ここでたくさんのアドバイスをもらった私があと3日(実質2日)でやるべきことは、以下の二つ。
- もと夫の全てのデタラメに反論する
- 私が主張する婚姻費用額を訂正し、ベンゴ氏の悪質なウソを糾弾する
大変なことになりました(汗)。