笑える!もと夫のとんでも論理(1)診断書を取れば被害者? そんなわけありません

Steve BuissinneによるPixabayからの画像 離婚
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こんにちは、ねりきりです。

 

もと夫は離婚裁判で、私を有責配偶者に仕立て上げようと画策し、自分は被害者であると主張しました。

しかしもと夫とベンゴ氏の主張は、素人の私にもわかりやすすぎるくらいに論理破綻していて、いっそ笑えるくらいでした。

 

家族や離婚体験談の人物紹介はこちらをどうぞ。

人物紹介
こんにちは、ねりきりです。 当ブログに時々出てくる登場人物達のご紹介です。 家族 ねりきり 管理人 …
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もと夫の論理破綻と珍証拠

もと夫は一応4年制大学の工学部卒。
ベンゴ氏は日本最高峰の大学の法学部出身。

それなのに、なんで私のような一般人の素人でもわかるバカバカしい主張を繰り広げられたのでしょうか。
ナゾでしかありません。

本人たちが自信たっぷりに主張していたからこそ、

こんなの本気で通用すると思ってんの?

と不思議でしかない証拠の山々は面白すぎました。

皆さんもどうぞ一緒に笑ってやってください。

離婚裁判における診断書とは

婚姻費用分担請求の審問のときに、もと夫は自分はうつ病であると言い始めました。↓
そして離婚裁判では、私に慰謝料を請求する根拠のひとつとして5枚の診断書を提出してきました。

婚姻費用分担請求⑨審問(2)もと夫への質問
こんにちは、ねりきりです。 婚姻費用分担請求⑧審問(1)私への質問の続きになります。 …

有利な条件で離婚するためにどんな証拠を集めればいいか。
ネットで検索すると、例のひとつとして必ず挙げられているのが「診断書」です。

実際、DVやモラハラの被害を受けている方にとっては、医師の診断書は被害を証明する有効な証拠になりえます。

しかし最近ツイッターを見ていて、モラハラやDVの加害者が診断書を取るケースが意外に多いことに気づきました。

どういうこと!?

驚いてしまいますが、彼らが診断書を取得する理由はおそらくもと夫と同じ。
彼らにとって診断書は天下無双の武器であり、加害者を被害者に変える魔法のペーパーだったりするようです。

モラハラ加害者が診断書を取る理由

モラハラ気質のある人間は、以下のように考えているものと考えられます。

  • 「被害者」「加害者」より位が上である
  • 診断書は「被害者」であることの証明書である
  • 社会的地位の高い医師が自分は「被害者」であると認めてくれた
  • だから自分は「被害者」である
  • 自分が「被害者」なのだから、配偶者は「加害者」である
  • 「被害者」である自分は「加害者」である配偶者より同情され、全てにおいて優先されるべき存在である

診断書さえとれば相手より優位に立てると考えているみたい。

しかし、私は病院で勤務した経験があるので、診断書にそんな効力はないことや、医師自身そんなつもりで診断書を書いているのではないことを知っています。

しかしこの三段論法的考え、法律のプロであるはずのベンゴ氏も信じてたみたいで。

恐ろしいですね~。

診断書の証拠性は高くない

驚かれるかもしれませんが、「診断書」の証拠性は決して高くありません。

理由は以下の通りです。

診断書の取得はとてもカンタン

診断書の取得はとても簡単です。

診察を受けて、医師に「診断書を書いてください」とひと言言えば終わり。
過去に受診した時の診断書を書いてもらうこともできます。
カルテさえ残っていれば。

だいたい3000円とか4000円とか規定の診断書発行手数料を支払えば取得できます。

診断書は診察の記録にすぎない

診断書に書かれるのは、患者が病院を訪れ、医師の診察を受け、診断を受けたというただの「記録」です。
それ以上でもそれ以下でもありません。

医師は患者の事情を全て把握しているわけではない

そもそも医師は目の前にいる患者の現在の状態を確認し、聞き取りを行い、症状を聞いて診断をくだします。

ケガなどの外傷ならわかりやすいですが、目に見えない病気や精神的な疾患については、診断の根拠はほぼ聞き取りになります。

医師は、基本的に患者の証言を受け入れます。
ウソだと決めつけて診断しない、なんてことはほぼないでしょう。

だから医師が書く病名は、場合によっては患者の意のままになることだってありえます。

裁判所はそんなことくらいちゃんと承知しています。

もと夫の診断書

もと夫が離婚裁判に提出してきた5通の診断書は、以下のような内容でした。

例1(診断書の書式は病院によって違いますが、大体こんな感じです)診断書

例2(例1と同じ病院。日付は例1の2か月後です)
病名 蕁麻疹
頭書の者、上記疾患にて●月●日当院初診。内服加療をしております。

例3(例1・例2と同じ病院。日付は例2の2週間後です)
病名 蕁麻疹
頭書の者、上記疾患にて●月●日当院初診。内服加療をしております。
体重減少(昨年67kgが本日は60kg)ありますが、●月●日の血液検査では異常はありませんでした。

例4(例1・2・3とはちがう病院)
病名 抑うつ状態
抑うつ気分、不眠、食欲低下を認め、上記診断にて△年△月△日より当院に通院加療を行っている。本日より約2週間の自宅療養が望ましいと思われる。以上

例5(例4と同じ病院)
病名 抑うつ状態
抑うつ気分、不眠、食欲低下を認め、上記診断にて△年△月△日より当院に通院加療を行っている。同年×月×日より同年□月□日までの自宅療養が望ましいと思われる。以上

作成日付

例1の作成日付は第1回離婚調停直後

例2の作成日付は別居開始の10日後。その1週間後が第3回離婚調停
おそらくこの直前にもと夫はベンゴ氏に代理人委任し、診断書を取得するようアドバイスを受けたのだろうと思われます。

例3の作成日付は第3回離婚調停の10日後

例4第4回調停の5日後
ポテチがもと夫の家を出て、私と同居し始めた直後です。

例5は、いちごが私と同居を開始した10日後。第5回離婚調停前でした。

日程の前後関係についてはこちらを参照してください↓
なんだか裁判に備えて材料集めしようとした意図がちらほらと見え隠れしませんか?

婚姻費用分担請求 申立てから決定までの流れと期間 まとめ
こんにちは、ねりきりです。 約10ヶ月間にのぼった私の婚姻費用分担請求調停~審判~抗告審までの流れをまとめました。…

これら5通の診断書が訴状と一緒に出されて以降、追加の提出はなかったので、もと夫が通院を続けていたのかどうかは不明です。

もと夫の主張と私のツッコミ

原告=もと夫、被告=私 と書き換えてます。


私から離婚の申し出があった頃からもと夫は体重が激減し、第1回離婚調停前には蕁麻疹に悩まされるようになったので通院を開始した。
→その割には例1も例2にも「初診」と記載されてるんですけどw
これって、例1の診断書をもらったあと一度も通院せず、例2で2か月ぶりに病院を訪れたってことですよね。通院続けてないよねw
それに、あなたはずうっと前から蕁麻疹もちだったでしょ。証拠のメールもあるよw

私から調停を申し立てられ、子どもらの引越し等を強行されるにつれて、原告の症状は悪化していった(例1~3)。
→体重減少はもと夫の自己申告でしょうし(昨年の体重の測定日付や情報源が診断書に書かれてないのでそうとしか考えられない)、血液検査は異常なしとありますが?
もうひとつ言うと、例1~例3の期間中、子どもたちはまだ引越ししておりません。

長男が家を出て以降、もと夫は「抑うつ状態」という診断がなされ、医師から自宅療養するよう勧められた。
→この頃もと夫と同居していたいちごから、もと夫は自宅療養などしていなかったと聞いてますけどw
会社を休めなかったのかな?

その後、長女ももと夫宅を離れることにことになったが、子どもらの引越しのたびにもと夫は荷物の持ち出し等について負担を強いられ、症状は悪化の一途をたどった。
→いちごの引越しのときの騒動はこちらの記事の通りです↓
自業自得なんじゃないですか?

弁護士なし離婚調停⑬長女と同居 警察ざた再び
こんにちは、ねりきりです。 弁護士なし離婚調停⑫第4回離婚調停 反撃!もと夫に放った3本の矢の続きです。 …

私の言動によって、もと夫は蕁麻疹に罹患し、抑うつ状態になったのであり、もと夫がかかった医療費について、私は損害賠償責任を負う。
→私の言動によって、もと夫が蕁麻疹になり、抑うつ状態になったという根拠はなんですか?
診断書には「私の言動」が原因なんて書かれていませんよ。
わかるのは、あなたがこの日に病院に行って診察を受けたという事実だけです。
きちんと立証してくださいw

もちろん準備書面できっちり反論させていただきましたw

裁判所の判断

完全スルーでしたwww

せっかく領収書を集めて、診断書を5通も取ったのにね。
診断書発行手数料だけで1万5千円以上かかってましたよ。大笑いですね。

私の考え

診断書は確かに離婚時の有効な証拠のひとつです。
本当にDVやモラハラを受けて、ケガを負ったり、精神疾患になるまでに追い込まれ苦しんでいる人にとっては。

でもね、それ単体で被害を立証できるようなものではないんです。
そのほかの事実と組み合わせて、複合的な証拠を積み重ねて事実を裏付ける。
そういう性質のものなんです。

けれども、「診断書を持っている=被害者」と誤解してる人、とても多いような気がします。

よく考えてみてください。
診断書がそんな御大層なものだったら、医師はカンタンに書いてくれません。
いかな名医といえど、ほんの数分間の診察で、患者の病気ならともかく人生にまで責任は持てません。
しかも、たった3000円程度ですよ。

それなのに、もと夫はもちろん、いくら新人とはいえ法律家であるベンゴ氏までが大得意で裁判に診断書を出してきて。
有責でない私に600万円もの慰謝料を請求する材料に使って、結局裁判所にまるっと無視されて。
本当に笑えました。

もと夫と同じように診断書を取って、我こそは「被害者」だと吹聴してる人。
あなたとっても恥ずかしいことしてますよ
気づいてください。

そして、もと夫のようなモラハラ気質の人間に日々プレッシャーをかけられて、お前は加害者だー!と言いがかりをつけられているあなた。

なんだ。えらそうに言ってるけど間違ってんじゃん

思い切り笑ってやりましょう。

診断書は加害者を被害者に変える魔法のペーパーではありません。

診断書一枚で裁判所が事実認定できることなんてほとんどないんです。

 

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