【離婚裁判体験談】和解勧告と心証開示

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こんにちは、ねりきりです。

控訴審第2回期日、和解勧告と心証開示がありました。

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第2回・弁論準備期日

  • 控訴状
  • 控訴状に対する答弁書
  • 附帯控訴状
  • 附帯控訴状に対する答弁書

双方の書面が出そろいました。
※ちなみに、もと夫のモラ陳述書も1回目と2回目の期日に合わせて2通提出されていました。
が、内容はおなじみのもの(↓)だし、ジョシー先生に相手をさせるのも申し訳なかったので、私が対応したし。
ということで控訴審にはほぼ関わりないので、詳述は省きますwww

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2回目の期日に私は出席していませんが、ジョシー先生から詳しく報告がありました。

双方提出済みの書面を陳述したあと、裁判所から和解勧告があったそうです。
さらに裁判官と協議し、現時点での心証と今後の進行を確認してきたとのことでした。

和解勧告の内容

裁判所が考える控訴審の争点は、以下の2つということでした。

  • 財産分与(特に自宅不動産評価額)
  • 養育費

それぞれに対して、裁判所の心証が開示されました。

心証開示

財産分与(自宅不動産評価額)について

自宅評価額の見直しはありうる。ただし、裁判所として評価額をいくらとすべきかわからない。
裁判所は不動産については無知だから、だそうです。

控訴人から不動産鑑定の申し出があれば、鑑定を採用する可能性はある
ただし、鑑定を採用しない可能性もあるとのことでした。
裁判所は不動産について無知だけど、鑑定の内容を採用するかしないかは裁判所の裁量だから、だそうです。意味がわかりませんね。

ただし、評価額が上がり財産分与額が多少増えたとしても、養育費の見直しは必至である。

養育費について

相当の減額となる見込みである。

特に、教育費加算(学費負担)はかなり減少すると見積もっている。
ということは、財産分与に加えられている過去の学費の精算額についても見直しを行うことになる。

なかでも長女については、もと夫が私学進学を合意した客観的資料がないため、学費加算が0になることも考えられる
また加算方法についても、双方の年収の按分ではなく、半額負担とする可能性もある。

そもそも第1審の判決が通常の運用とはずいぶん異なってましたからね…
想定内です。

裁判所の考え

原審の判断は、控訴人(私)にとって相当有利な内容である。

原審は養育費と財産分与の全体的なバランスをとって、このような内容になっているのだろう。

経済的利益や子どもらのことを考えるのであれば、控訴取り下げが好ましいと思われる。

今後の方針

「取り下げ」、「和解」、「判決」について、双方が次回期日までに検討してくるように、とのことでした。

ジョシー先生の見解

ジョシー先生
ジョシー先生

裁判所と同意見です

ジョシー先生はこう切り出しました。

ジョシー先生
ジョシー先生

自宅評価額が納得いかないのは理解できますが、養育費の見直しは相当な痛手です。
鑑定費用もかかりますし、高等裁判所の心証開示がなされた今、あらためて冷静に結末を考える必要があると思います

ジョシー先生はもともと控訴には反対でしたからね。

ジョシー先生
ジョシー先生

和解を選択した場合、和解内容は自宅評価額増額、養育費減額となる可能性が高いです

ジョシー先生
ジョシー先生

もし、ねりきりさんが直接裁判官から話を聞きたいということであれば、次回和解期日にお越しいただいてかまいません

ジョシー先生への回答と私の考え

ジョシー先生も裁判所も「取り下げ」が私にとって一番良い手である、と考えていることがヒシヒシと伝わってきました。
私自身、1審の判決が私に有利であったことはわかってました。

でもね。

和解内容は自宅評価額増額、養育費減額となる可能性が高い…」

それこそ、私が控訴審で求めていたものだったんですよ。

ジョシー先生への回答

以下、ジョシー先生に実際に送った回答メールの要約になります。

我ながらきつい物言いになりました。
でもこれが、率直な私の気持ちでした。


今後の方針は「和解」でお願いいたします。

今回、控訴するにあたって、私は当初から「自宅評価額の増額」を求めており、その代わりに「養育費減額」されてもよいと申し上げてきました。

バランス? ふざけるな、です。
裁判所は何もわかっていませんね。
子どもを育てる母親が求めているのは目先の確実に得られる利益であって、たとえ金額が多くても将来的にもらえるかどうかわからない利益ではありません。

本来、財産分与として離婚時に受け取るはずだったお金が養育費となることで、私はもと夫に対し、多額の現金を預けているのと同じ状態になります
現在、日本で養育費はたった30%しか払われていないのですよね。
これを実際に踏み倒されたとき、誰が回収してくれるのでしょうか?
裁判所が動いてくれますか?
人を雇えばまたお金がかかります。私は一人で理不尽な戦いをしなければならなくなります。
裁判所がきちんとした判決を出してくれていればすんだことなのに。

私の周りには養育費未払いで苦しんでいる母子が何人もいます。
私がなぜわざわざ高いお金をかけてまで控訴したのか。
少しでもリスクを減らすためです。

私の望みは養育費を下げてでも、今確実に得られる利益を多くすることです。
今後、もと夫が仕事を辞めるかもしれない、病気で働けなくなるかもしれない、結婚するかもしれない、死ぬかもしれない……、そんな不安に娘が大学を卒業するまで苛まれたくありません。

私はもと夫を一切信用していません。
「経済的利益や子どもらのことを考え」不確実性をなるべく下げておきたいと考えるのが、実利的な女であり母親の考え方です。

和解案があまりにも私にとって不利な内容なら「判決」を望みます。

裁判所には「バランスのとれた」判決ではなく、きちんとした判決を求めます

原審の判決は上記の事情をのぞけば、確かに私にとって有利な判決ですから「取り下げ」ることはいつでもできます。

次回期日は私も出廷させていただきます。

よろしくお願いいたします。

私の考え

「法律家」と「地べたに這いつくばって生活してる庶民」の違いを痛感しました。

どんなによい判決でも、実現されなければ意味がありません。
こっちの方がトクだからこちらを選べ、と言われてもね。
不安要素が大きすぎます。
高リスクの投資みたいです。

私にとって守るべきものは「目下の生活」と「子どもの未来」。
きれいごとなどおなかの足しにもなりません。

私の望んだ結果につながる確率が高いのは「和解」
だからそれを選んだのでした。

 

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