英会話を習っているのに英語が苦手科目!? 親が知っておきたい心得と対処法

勉強
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こんにちは、ねりきりです。

意外ですが、小さい頃から英会話を習っていたにも関わらず中学生になるとなぜか英語が苦手科目になる子がわりといます。
実は我が家の長男ポテチもそうでした。汗

今回は、子どもに英会話を習わせている方にぜひ知っていただきたいお話です。

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習い事人気ランキング。英会話は常に上位の習い事

ミキハウスの2019年知育・習い事に関するWeeklyゴーゴーリサーチ第895回「通わせていますか?習い事」によると、年齢別の子どもの習い事ランキングは以下の通りなんだそうです。

0~2歳

1位 リトミック・音楽教室
2位 スイミング
3位 英語・英会話
4位 くもん
5位 ピアノ/体育・体操

3~5歳

1位 スイミング
2位 体育・体操
3位 ピアノ/英語・英会話
4位 幼児教室
5位 リトミック・音楽教室

6歳以上

1位 スイミング
2位 英語・英会話
3位 ピアノ
4位 学習塾
5位 くもん

全年齢のランキングに入っていることからも、乳幼児期から子どもに英語を継続して習わせている家庭が多いことがうかがえますね。

親が子どもに習わせたい習い事では「英語・英会話」が堂々の第1位なんだそうです。

大企業が英語を公用語にしたり、世の中のグローバル化が進んで、英語の重要度は増すばかり。
今後もこの傾向は続くでしょうね。

2020年 小学校で英語が必修化されました

2020年4月から学習指導要領が大きく見直され、小学校の英語授業必修化が始まりました。

3,4年生では「外国語活動」が必修となり、5,6年生では「外国語」が教科となって成績が付きます

乳幼児期の英会話教室は、歌を歌ったりゲームをしたり絵本を読んだり、遊びの中で楽しく英語と親しもうとするものでした。
3,4年生の「外国語活動」もその延長かな、という感じ。
5,6年生の「外国語」は中2レベルの英文を学びます

いきなり難易度が上がりますね

ただし小学校では英文法は教えないそうです。

英会話を習っているのに英語が苦手になる? その理由とは

早くから英会話を習ってきた子ども達は英語に苦手意識がありません
中学生になっても、英語のフレーズや英文に慣れているので、初めのうちはテストで苦もなく高得点を取ってきます。

そのため、こう考える親御さんは多いです。

英会話を習わせていたからうちの子は英語が得意。早くから英語をやらせていてよかった

でもね、これが間違いであることが多いのです。

英語を習っていた子どもがテストで高得点を取れる理由は、英語の前知識があるから
必ずしも英語が得意だから、というわけではないのです。

そもそも中学生が1番初めに受ける英語のテストは、アルファベットや基本的な英単語・フレーズを描くくらいの簡単なもの。
英会話を習っていた子ならおなじみの内容です。

しかし、授業が進むと勉強の内容は深く濃くなっていきます。

これまでの英語・英会話は英単語や文を覚えるのが中心でした。
しかし、英語が考えなければいけない科目に変わっていくと、そこで戸惑う子どもも多いんです。

早い子なら中1の3学期頃からつまづきます。
英語の成績は良いのだけれど、中3の実力テストで思うように点が取れない、と悩む子も出てきます。

英会話に通っているからという理由で、塾には通っていても英語は習っていない生徒もいます。
親は相変わらず「うちの子は英語が得意」と信じ込んでいるので対応が遅れることもあります

我が家の場合

実は、我が家のポテチも早くから英会話を習っていて、中学3年生でつまづいた一人です

ポテチが英会話を習い始めたのは幼稚園年少の頃。
小学生の時に英検3級を取得したものの、中学に入ると部活が忙しく、すぐにやめてしまいました。

塾には通っておらず私が家庭学習で勉強を教えていたのですが、英語はあまり苦労することなく高得点を取っていたので油断してたんですよね。

まさかポテチが英文法を全く理解してなかったなんて…

受験直前に知った現実

詳細は省きますが、私がポテチの問題点に気づいたのは中3の終盤。
なんと、ポテチの第一志望校の受験日の2ヶ月前でした!

最後に受けた外部模試の答案を見て、愕然としたんですよ。

この子…、英文法を全くわかってないやん!

中3で受験生なら知ってて当然のはずの構文が書けてなかったんです。こういうやつ↓

It is  ~ for _ to … 「_にとって…することは~だ」

too ~ to …「あまりに~なので…できない」「…するには~すぎる」

私でさえ中学時代に知っていた構文をわかってない!(実は私は英語苦手。汗)
余裕で合格できると言われていた志望校の合格率も、まさかのE判定!!

これはヤバイ…

そこからテキストを揃え、計画を立て、ポテチの受験勉強が本格的に開始することになったのでした。

英会話を習っていた子の特徴と問題点

英会話を習っていた子どもにはこんな特徴があります。(ねりきり調べ。英会話を習っていた状況は人それぞれなので全員に当てはまるわけではありません)

  • リスニングは得意
  • 長文の意味を読み取ることはできる。でも、精読は苦手
  • 英文法が苦手
  • 英文法が苦手なので英作文も苦手

2020年からの英語必修化で、英語が苦手になる子の低年齢化が進むのではないかな…と心配しています。

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英会話を習っていたのに英語が苦手になってしまった中学生の改善策

学年別に書いていきます。

中1、2年生

つまずいたところから、または中1の初めに戻って英文法をやり直す

そんなときに利用したい問題集がこれ。

このシリーズ、私大好きなんですよ~。
いちごも利用してました。

特徴はこんなです。

  • 説明が丁寧でわかりやすい
  • 見開きで左に解説、右に設問という構成なので、子どもが自学で学ぶのにぴったり!

英検3級(中学卒業レベル)を受ける人が、中学の英文法をさらっとなぞるのにもおススメです。

ちなみにこれ、小学生が英文法を学ぶのにも良いんじゃないかな~と思います。

小学校では英文法は教えないそうですが、英語が好きな子は「もっと勉強したい文法も教えてほしい」と考えると思うんですよね。
最初の文法書に最適ではないかと。
小学生が中学に進学する前の予習に使うのもおススメですよ。

中学3年生(受験直前)

つまずいたところに戻って一から勉強する時間がない受験生には、

薄い英文法の問題集を一気にやる。そこに書かれている文法事項を集中的に覚える

実は私がポテチの高校受験時に行った対策で、非常に効果があったのです。

ポテチが本格的に受験勉強を始めて半月後。
併願私立高の過去問を始めて解いてみたところ大撃沈でした。(200点満点中80点!ぎゃふん!!)そこで、丸一日かけて応用問題集の各単元の初めにまとめられている説明書きとそこに載っている文法事項を覚えよ、と指令を出したんです。
ページにして30ページあまり。
焦っていたので、ポテチは必死で覚えたと思います。

そして翌日、再び私立併願校の別の年の過去問を解かせたところ、200点満点中130点! なんと一気に50点アップ!!
最低合格点は135点と見積もっていたので、あと一息!となりました。

英会話を習っていた子の中には英語の知識がたくさん蓄積されています
しかし、バラバラに散らばってる状態
それを受験用に紐づけしてあげたんです。

英語を英会話と学校の授業だけで勉強してきた子には、入試問題を解くコツが備わっていません

学校の授業は、be動詞、一般動詞、否定文、疑問文、過去形、進行形などなど一つの単元ごとに進んでいきます
学校の定期テスト単元ごとの知識を問う問題

しかし、実力テストや入試になると単元をまたがった問題が出てきます。そこを学んでいない子は解き方がわかりません。

知識の蓄積がある子なら、コツを教えてあげるだけでいきなり高得点が取れるようになったります

これ、同じことを、英会話を習っていたのに中3で英語の点数が下がって悩んでた他の子にもアドバイスしたところ、実力テストの点数が大幅アップ!
志望校(私立難関校の英語科)にも合格できたので、なかなか有効だと思います。

おススメのテキスト

もし塾に通ってるなら、塾のテキストの説明部分とそこに書かれてる単語、熟語、構文を徹底的に覚えましょう。
大事なことがぎゅっと凝縮されてるから。

塾に通ってない子はこういうの。

薄くて安くて実際の入試問題が掲載されている問題集を集中的にやってみてね。

最後に

大学の入試改革により、英語教育はこれまでの「読む」「書く」から「読む」「書く」「聞く」「話す」4技能を総合的に学び評価する方向へシフトしました。

リスニングスピーキングの重要性が増したわけですが、学校のテストはすぐには変われず。
相変わらず「読む」「書く」たまに「聞く」が問題の中心になってます。

英会話を習っている子には英文法のフォローが必要

お子さんに英会話を習わせている方にはぜひ、中学に進学した時に子どもが英文法につまずかないようフォローしていただきたいです。

英語の塾講師がこんなことを言ってました。

英会話を習ってない子の方がかえって英語の吸収がいい

英文法に戸惑いがないので、するする覚えてくれるんだそうです…

しかし、英会話が習い事として悪いものであるはずがありません
ちょっとの手助けで必ず、英語はお子さんの得意科目になります!

ポテチの反省を踏まえて、私はいちごに中1の頃からSVOCなどの5文型を始め英文法をしっかり教えていました。(5文型は高校で学ぶ内容ですが英文法の本質はここにあると思って…)
結果、いちごは高校では英語が一番の得意科目になりました

英語がいちごの指定校推薦合格への大きな力になってくれたことは間違いありません。

英語学習は3本立てで

将来を見据えて、小・中学生の英語学習は3本立てでやらなくちゃいけないと私は思ってます。

  1. 世の中のグローバル化を見据えて将来のために英会話
  2. 学校の成績・内申点を上げるために教科書に即した勉強
  3. 高校受験に向けた実力テスト・入試対策

1は英会話教室など、2,3はなどを利用するのが一般的ですよね。
英検TOEICなど資格試験の勉強をするのも良いと思います。1,3に役立ちます。

今は色々な勉強法を取捨選択できる時代。
NHKのラジオ英会話スタディサプリなどのオンライン講座オンラインティーチャー通信教材などなど低価格で効率よく学習することももちろん可能です。

費用対効果を抑えつつ、お子さんに合った学習法を見つけてくださいね。

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