こんにちは、ねりきりです。
娘いちごの大学受験(指定校推薦)についてはかなり以前に記事にしたので、息子ポテチ(一般入試)のも書くことにしました。
といっても、彼の受験は人にはおススメできないんですけどね。
ホンットに大変だったから。
それでも部活の後輩たちには「希望をもらった」と言われたので、誰かの役に立つこともあるかな、と。
反面教師にでもしていただけたら幸いですwww
ポテチの高校生活
これまでにも何度も書いてますが、ポテチは中高時代のほとんどを部活に捧げました。
わりと能力の高い子なので勉強時間が少なくても、中学では成績上位。
「トップ校に入れる力がある」
と担任に言われていましたが、部活メインで中堅の公立高校(偏差値60ちょいくらい)に進みました。
正直言うと親としては苦渋の決断でした。
だって中学から始めた部活はそんなに上手なわけではなかったし。(全員下手くそだったけど猛練習で勝ち進んだチームだったのですよ)
部活よりも勉強を優先した方がいいんじゃないの?
悩んだ末、何十歳も年上の人生の先輩たち(勤務先の病院の先生とかね)に相談したところ、
長い目で見れば何が正解かなんてわからない。
自分の好きな道に進むのが一番!
と背中を押されてね。
親としても覚悟を決めて息子の決断を応援することにしたのでした。
成績が急降下。2年の終わりにはなんと部活内ワースト1位でした!
自分の実力より下の高校に進む以上、きちんと勉強するんだよ
入学するときに約束したんですけども。
アノヤロウ、高校では部活部活部活…ほんの少しの空き時間には遊び惚けるという生活を送ってくれましてね。怒
高1の頃は少しはマシだったものの、高2で成績が急降下。
2年の終わりには欠点7つで部内ワースト1位の成績になっていました!
おいっ!!
この間、ポテチを勉強に向かわせようと色々努力しましたが実を結ばず。
潮目が変わったのは高3の4月。
知り合いの塾の先生に息子の模試の成績表を見てもらってからでした。
今から勉強を始めても、せいぜい〇〇大学に入れるか入れないか。
正直言って受験できるかどうかすら怪しいレベルです
……マジ?
名前が出た〇〇大学が息子には大ショックみたいでした。
ちょっと勉強すればオカンと同じレベルの大学には入れるだろうと高を括ってたんですってさ。
この時は偏差値40だったのに。
バ~カ~め~が~!
そこから心を入れ替えて勉強を始めようとしたものの、部活は相変わらずハードだったため思うように勉強時間が取れず。
ポテチが本格的に受験勉強を開始したのは、部活を引退した高3の6月下旬からでした。
ポテチが塾・予備校を利用しなかった理由
あまりにも成績がひどかったから、です。
受験のプロからすれば、ポテチの志望大(第一志望は国公立、第二志望は関西の名門私大)は夢のまた夢でした。
上で出てきた塾の先生にこんなことまで言われたんですよ。
親の希望と子の能力にズレがあると不幸です
いやいやいや、子どもの希望ですから~
でもね、私はポテチの能力を正確に把握している自負があったのです。
中学の頃からずっとポテチの勉強を見てきたし、高校受験も2ヶ月で成績を急上昇させて乗り切った経験があったから(このときも超大変でしたわ)。
今さらポテチのことを知らない塾・予備校の見立てに従って勉強を進めるよりも、ポテチに最適なやり方とペースで進めるのが合格への近道だと思いました。
そして選んだのが「徹底的な反復学習」と「過去問から最大限学ぶ」勉強法でした。
「徹底的な反復学習」と「過去問から最大限学ぶ」勉強法
実は「徹底的な反復学習」はポテチが中学の頃からやってきたことでした。
彼は暗記が得意なので、問題集を数回やればほぼ全てを覚えてしまうのです。
大学受験は中学よりも範囲が広いですが数ヶ月あれば何とかなるかも…と考えました。
そしてもう一つ。
過去問を問題集のひとつと捉え、出てきた単語や文法などは確実に覚えるようにしました。
志望大の出題傾向に慣れ、暗記もできる、一石二鳥の過去問の使い方です。
これ、ポテチの担任の先生に懇談の席でお話したところ
私も高3の時に同じことをやって合格できました。
良いと思います
太鼓判を押されてホッとしました。
実はこの先生、旧帝大に現役合格されているのです。
自学が基本。ポテチが利用したテキストやオンライン教材
大学受験用の参考書や問題集はいいものがたくさん出てるですよね。
ポテチが実際に使った教材は以下のようなものでした。
※ポテチの第一志望大は英数国社で受験できたため、理科の教材はありません。
英語
基礎固め
基本があまりにも出来てなかったので、まずはこの2冊でふわっと全体を見通すことにしました。
このシリーズ、説明がわかりやすくてお気に入りなんです、私のw
いちごの中学の勉強でも私の虎の巻として大いに活用させてもらいました。
ただし過去問で良い点を取るには力足らずです。
基本がもう少しできていれば、もう少し難易度の高いテキストに挑戦できたんですけどねぇ。ため息
単語帳
ド定番ですね。
この単語帳の特徴は「でる順」×「一語一義」。時間のないポテチにとって無駄がありません。
高校で購入したものをそのまま利用しました。
英文法
これもド定番。学校で購入したので利用しました。
実は取り組むのが遅くて(高3の9月頃から)、半分くらいしか覚えられなかったんですって。汗
だから模試や過去問の成績が安定しなかったんだろうなあ…。
勉強を始めた当初から暗記に取り組むべきだったと後悔しておりました…
同じくド定番。文法事項の確認用に。
いちごも利用しました。
長文読解、英作文
演習や長文読解は過去問をたくさん解いて、採点時に精読することで身に着けることにしました。
英作文対策は一人ではやりようがないので、国公立2次と私大受験に向けて、大学院卒の方に年末から週一回程度教えてもらいにいきました。
数学
高校で補講をやってくれていたのでそれも利用しながら、
問題集を2周以上解いていました。
ⅠAとⅡBで使用した問題集が違うのは武田塾のサイトを参考にしたからです。↓
国語
現代文
長文読解の方法論を学ぶために、ひとまず2周しました。
古文・漢文
スタディサプリを利用して基礎を学びました。
スタディサプリについて
当初は他の科目も使う予定だったのですが「先生の声が眠くなる」とか「教え方が好みじゃない」とか文句を言って利用せず。
古文と漢文の先生は気に入ったようでした。えらそうですね~w
スタディサプリは順を追って学べるし、苦手なところを繰り返し視聴することができるので基礎ができていないポテチには最適でした。
全教科使って欲しいところでしたが、価格が安いので気持ちよく勉強できることを優先し、無理強いはしませんでした。
映像授業は子どもとの相性もあると思いますが、上手く活用できればとても役に立ちますよ
演習
昼間のうちに私とポテチがそれぞれ同じ過去問を解き、夜、答え合わせをしていくという手法で勉強を進めました。
私は国語が得意なので、古文も漢文も文法なんて忘れてるのに読解力だけでポテチを凌駕する点を取れたのですよ。フフフフ
でも、ポテチに教えるのはかなりの苦労でした。汗
社会
まんがオタクのポテチとアニメオタクのいちごには、定番の小学館の「日本の歴史」がダメでね。(絵が受け付けないんだって。怒)
こちらなら絵が今風で可愛いからOK!ということで購入しました。
ビリギャルでもやってましたが、歴史をマンガで覚えるのは私も大賛成です!
視覚で覚えると脳に刻み込まるので、私くらいの年齢でも大昔にマンガで読んだ絵が今も思い浮かびますもん。
もう一つオマケの効用として、ポテチは大学で社会の教職を取っていたので、このマンガが非常に役立ちました。
このまま説明すれば授業になるやん!
って。
いやいや、実習の授業は自分で組み立ててくださいねw
これもド定番の暗記帳です。付箋だらけにして繰り返し暗記しました。
勉強時間、場所について
勉強期間 | 高校3年6月~2月まで(8ヶ月間) |
一日の勉強時間 | 8~10時間前後 |
勉強場所 | 図書館・自治体が設置した自習室、マクドナルド、電車の中など |
ほぼ自学でしたが、勉強は外で、家ではお笑い番組を見て気分転換してました。
勉強時間は決して多くない方だと思うのですが、本人はすごくやった気になってましたw
今まで全然勉強してなかったから、それに比べれば…ね。
模試の結果
高3の6月下旬に受験勉強を開始し、合計5回の模試を受けたポテチでしたが全く結果を残せず。
うち2回はやるべき問題を間違えた(数Ⅰaなのに数Ⅰをやってしまった、など)…という最悪さでした。
本番じゃなくてよかったやん。ここで失敗しといてよかったねw
表向きは励ましてましたが、内心は不安で仕方なかったです。泣
それでも合格できたのですから、最後まで奇跡を信じて勉強し続けることが大事ですね。
受験結果
センター試験(当時)では得意科目のはずの数学で大失敗。
第1志望大の合格最低点はクリアしていましたが、ポテチの実力では2次試験突破は厳しいと結論付けました。
そこからは私大合格目指して、過去問に全力で取り組みました。(え、遅い!?)
ポテチはいちごと違って学科より大学優先だったので、同じ私大の3学部を受験方式を変えて5回受験しました。
勉強時間が少なかったので、複数の大学の過去問をやらずにすんだのは良かったと思います。
ポテチは受験日にも成長し続け、
なんかオレ、□□大の英語にやっと慣れた気がするわ
こんなセリフを言ったのが受験4日目でした!ヒィ~
しかし、この日の試験は不合格。(数学の出来がイマイチだったそうな)
最終日の5日目の試験で合格をもぎ取りました!!
やったーーーーー!!!
その後、すっかり受験終了モードになったポテチは、第1志望の国公立大2次試験を一応受験はしたもののやはり不合格。
他の大学の後期試験の願書も出してましたが、そちらは受験しませんでした。
ポテチの進学先が決定
ポテチの進学先は第2志望の名門私大に決まりました。
学部も第2志望でした。
いや、オレ、もともと国公立より私大の方が入りたかったから
本人はこう言ってます…。
まあ確かに、部活の仲良し3人組で同じ大学に進学できたからね。
1人は指定校推薦、1人は全学日程で合格、一番危うかったのがポテチでしたけれども。
ポテチは第1志望学部を全学日程・個別日程・独自日程の計3回受けました。
例年であれば合格最低点に達していましたが、その年は第1志望学部が人気だったため合格点が20点ほど上がったよう。
ギリギリ受験のポテチには厳しかったのでした。
受験に慣れた最終日に受けたのが第2志望学部。
こちらの合格最低点は例年通りだったため見事合格となりました。
受験って運と巡り合わせだなあ…
しみじみ思いました。
ギリギリ受験でなければ運の要素はかなり縮小されたと思いますけどね…
受験科目と合格日の自己採点結果
科目 | 自己採点結果(正答率) | 備考 |
英語 | 75% | 合格者平均という感触 |
数学 | 95%以上 | すごく出来たので100点かも…とのことでした |
日本史 | 50% | 合格者平均より下だったと思われます |
この大学は日本史が難しかったんですよ。
国語であれば平均点以上取れていたでしょうに、選択科目を完全に間違えました。
塾・予備校に通ってなかったゆえの情報不足・分析不足が原因です。
しかし、数学の出来が非常に良かったため、日本史の不出来をカバーして合格することができたのでした。
受験費用
スタディサプリは月額+テキスト代です。
テキストは印刷もできますが、大量印刷なら購入した方が安上がり。
英作文対策は、先生の居住地が遠方だったため交通費がかさみました。
今だったらオンラインの先生をお願いする方法もありますね。
受験料はセンター試験、国公立大受験料、私立大受験料合わせて約25万円。
ポテチの大学受験費用はトータル43万円くらいでした。
塾・予備校を利用していれば絶対に100万円以上かかっていたと思うので安上がりではありました。
ただし費用面では、いちごの指定校推薦が圧勝ですけどねwww
ポテチの受験、感想
部活生は最後の最後まで伸び続けるといいますが、ホントにその通りでした。
合格して良かったけど、親としたら心臓に悪い!
高校生の皆さんにはポテチみたいにサボらず、普段からきちんと勉強してほしいです。
ポテチが受験勉強を始めるきっかけを作ってくれた塾の先生の見立ては外れました。
「入れるか入れないか」と言われた〇〇大はセンター試験利用で確実に合格できる点数を取れてました。
見返してやる~
先生の言葉がモチベーションになったおかげです。
ポテチは希望通りに「オカンと同じレベル」の大学に進学できました。
(今では母の恩を忘れ、オレの大学のが上じゃね?と面倒なマウントを取ってきます。怒)
部活内ワースト1位だった彼の躍進に、後輩たちは「希望が持てる~」と喜んでました。
実際に翌年、後輩が同じ大学に入学してきましたw
部活→高校受験→部活→大学受験とメリハリがつきすぎたポテチの中高時代でしたが、終わりよければ全てよし。
わが青春に悔いなし!
だそうです。
なにはともあれ合格してくれて良かった…
こんなポテチのドタバタ受験記録ですが、ほんの少しでも誰かの役に立てていただけたら幸いです。
克服するには継続して問題に取り組み、解き慣れしていくしかないのかな…と。
国語苦手な子ども達に手を焼いた母は思っています。