子どものいじめを解決した方法① 私の場合

Mari KanezakiによるPixabayからの画像 子育て
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こんにちは、ねりきりです。

実は先月ツイッターで初めてバズってしまいまして…。
2日間通知が止まらなくてちと怖かったです…。汗

ポテチが小1の頃いじめられたことに関する内容だったのですが、リプでご自分やお子さんの体験を書いてくださる方も多く、胸が痛みました。

ツイートして一ヶ月以上経ちますが、今でもいいねやリツイートしてくださる方がいらっしゃいます。

ありがとうございます

感謝するとともに、関心の高いあるいは悩んでいる方が多い問題なんだなとあらためて感じました。

ツイッターは140文字の制限がありますし、後から訂正できません。
まとめも作られているようですが記憶違いの誤記があったり、いじめの背景や当時考えたことなどをもう少し詳しく書きたいと思い、ここでまとめることにしました。

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いじめの背景

原因

ポテチがいじめられたのは小1の頃。
原因は「野球が下手だったから」でした…

当時、私たち家族は小さな分譲地の一軒家に住んでいました。
近所にはポテチと同年代の子どもがおらず、いつもの公園に来るのは女の子ばかり。
親も含めて野球に関心のある人間は誰もおらず、ポテチはキャッチボールさえしたことがありませんでした。

しかしこの地域、後で知りましたが結構野球が盛んなようで、クラブチームがたくさんあるし、野球好きな子も大勢いました。

ポテチが幼稚園に入園して初めてできた男友達も大の野球好き。
小学校入学後、一緒に登校することになった友達もみんな野球が大好きだったのでした。

いじめの登場人物

小学校に入学したての頃、ポテチは以下の4人で登校していました。

Aくん ポテチの幼稚園の同級生。4人の中で一番野球が上手。

Bくん Aくんが野球の練習をしている時に公園で知り合った男の子。ポテチ&Aくんとは別の幼稚園。両親ともに野球に熱心。いじめの首謀者。

Cくん Aくんが野球の練習をしている時に公園で知り合った男の子。AくんBくんとも別の幼稚園。Bくんに従うスネ夫タイプ。

ポテチ 野球には興味なし。年長から本人の希望で空手を始めてました。(全然関係ないですねw)

ポテチ以外は全員野球好きです。汗

ちなみにAくんのママと私は今でも仲良し、Bくん・Cくんのママは顔見知り程度です。

当時はBくんのママがAくんのママにえらく懐いていて(?)、その縁で母子で公園に出かけたり、おうちに呼ばれてお茶したり…

なのでお互いの家も知ってるし、電話番号やメールアドレスも交換してました。

私自身は大して親しくなかったけれど、AくんのママからBくんやCくん・そのママ達の話は聞いていたので、人となりはある程度把握できていました。

のび太くんの気持ち

私ね、「ドラえもん」で、のび太くんがジャイアン達に野球に誘われるのを嫌がってるのがずっと不思議だったのです。

誘ってくれてるんだから野球くらい付き合えばいいのに。
仲間外れにされるより全然いいのに…

でもね、ポテチがいじめられて、のび太くんの気持ちがようやくわかりました。

野球は1人で出来ないスポーツ

野球は1人で出来ません。
キャッチボールするにもバットで打つにも必ず相手が必要です。
対戦しようと思えばさらに人数が必要になります。
となると、ポテチのような野球が好きじゃない下手な子にも声がかかるんですよね…。

人数合わせのために無理強いしたくせに、下手な子がミスをするとジャイアンみたいに怒る子もいます。
息子をいじめた子たちはそんなタイプでした。

無理矢理参加させられるのに失敗したらなじられる

ポテチによるとこんな感じだったそうです。

ボールを取るのが下手な子は守備ができない
→キャッチャーをやらされる
→ボールを受けられない
怒られたりなじられたり

わざときつい球を投げられたり、ボールを遠くに放り投げられたりもしたそうです。

そんなことされたらそりゃあ逃げたくなりますよね

ポテチが上手くできないと勝負に影響するからイラついたのでしょうか…

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いじめの顛末

いじめに気付いたきっかけ

初めの兆候はなんと、いじめの首謀者Bくんからのクレームでした。

「下校のときポテチがオレ達を待たずに先に家に帰ってしまう。待っておくように言って」

なんで友達を待ってあげないのかしら?

事情がわかってない私はBくんに謝りましたよ。バカですね。汗

ポテチに理由を聞いたけれど、初めはハッキリしたことを言ってくれませんでした…。
でもそのうちに、遊びに行ったのにずいぶん早く帰ってきたり、机の下に潜ったり(ポテチは叱られたりイヤなことがあると狭いところに入ることがよくありました)、明らかに元気がないことが増えて…

一緒に下校したらその時に野球に誘われる。
だから誘われないために逃げてる

ポテチが教えてくれたのはしばらく経ってからでした。

初期対応

ポテチはどうしたいの?

本音を聞くとこんな答えが返ってきました。

野球以外の時は楽しいし一緒に遊びたい。
でも、野球はやりたくない

そうか…。

野球をやりたくないならやらなくていいんじゃない?
クラスだって違うんだし、下校は他の子と一緒でいいよ

ポテチが誘いを断り切れず渋々野球に行った時には買い物途中のフリをして様子を見に行ったり(その時はいじめてる様子はありませんでした)、Aくんのママにそれとなく様子を聞いたりしました。

ママ達はそんな問題が起こってるなんて全く知らないようでした。

というか、幼稚園時代から野球が上手な子が下手な子に暴言を吐いたり罵倒したりするのは日常茶飯事だったので、問題意識すら持ってなかったんだと思います…

秋祭りの出来事

秋祭りの日、4人が一緒に出かけることになりました。
私はいちごを連れてポテチ達とは別にお祭りに出かけたのですが、たまたま4人がいるのを見かけて………頭に血が昇りました。

ポテチが泣いていて、そばにいる3人がそれを笑っていたんです。
近くにはママ達もいたけれど気にも留めていませんでした。(おしゃべりに夢中の様子…)

私は子ども達のそばに近づいていき、3人にだけ聞こえる声で言いました。

お前ら……いい加減にしとけよ。ちゃんと見てるからな

脅しですw

その後はポテチも泣き止んで楽しそうにしていたのでホッとしたのですが…。

Xデイ

事の発端

その日の夕方、ポテチが泣きながら帰ってきました。

いつもの公園で野球をしていた時にポテチが何かを拾ったんだそうです。
(何だったか忘れてしまいましたが、お金かおもちゃか…とにかく子どもが欲しがるようなものでした)

みんなが羨ましがって…、するとBくんが言ったそう。

「それちょうだい」

いいよ

ポテチが差し出すと

「こんな汚いものいらんわ!」

Bくんはそれを遠くに放り投げたんだそうです!

ずいぶん遠くまで飛んでしまったようで。
ポテチが必死で探したけれどもう見つからなかったそうです…

家に乗り込むべきか否か、それが問題だ

話を聞いて私もさすがに腹が立っちゃいましてね。
家に乗り込んでやろうと決意し………いやいやちょっと待て、と考え直しました。

Bくん初め他の2人には秋祭りの日に直接私から注意(脅し?)した。
しかし一時的にいじめは止んだものの、解決には至らなかった。

私が乗り込んだところで意味があるだろうか?

それに…。
私はママ友たちを思い浮かべました。(彼らの母親だけじゃなく、ね)

母親の思考って「うちの子が理由もなしに悪いことをするわけがない」なんですよね(私も含めます)。

私がBくんの行為を伝えたら、Bくんのママはきっと問いただすことでしょう。

「なぜそんなことをしたの?」
「ポテチくんに何かやられたの?」
「放り投げたのはどんなものだったの?」
「そんなに汚かったの?」

Bくんはなんと答えるでしょうか?
子どもは叱られまいと自分をよく見せようとしがちなので、こんな会話になるかも…と想像しました。

「ホントに汚かったから投げた」
「ポテチ野球が下手なんやもん。おかげで試合に負けたから腹が立った」
「そうか。それじゃあ仕方ないね」

あのママならそんな風に納得しそう…。
親に言い訳を容認してもらったBくんが反省することはないでしょう。

冗談じゃありません!

さらに。
我が子へのクレームで家に乗り込まれた親がどんな風に周囲に吹聴するものか、何度も聞いてきたので私は知っていました。

「ポテチくんのママが家に乗り込んできたのよ。すごい剣幕でこんなことを言われたの。怖かったわ」
「うちの子が悪いことをしたのは認めるけど、そこまで言うことないと思わない?」
「子どもがしたことなのに…」

そもそも悪いのは自分の子どもなのに「家に乗り込まれた」ことで加害者が被害者になり代わり同情を買う。
周囲もそれに同調する…

ふざけるな!

そこで私は方針を変えました。

◎言い訳をしてスッキリ…なんて加害者にはさせてやらない。
◎私とポテチはいい人ポジションをキープし、相手には罪悪感のみ抱かせる。
◎無言の圧力を与える。

黙してして勝つ作戦です。

まずはBくんのママに連絡しました

まずはBくんのママにメールしました。(ツイッターにはLINEと書いたのですが、この頃はまだガラケー時代だったのでメールの間違いでした。すみません)

ポテチを訪問させるにあたり留守だったら困るので確認したんです。
家にいるのがBくんだけだったら意味ないしね。
ちゃんと親にいてもらわないと。

ポテチがBくんに言いたいことがあるので、おうちに行かせていいですか?

するとすぐに電話がかかってきました。

「えっ、なんで? うちの子何かした?」

不安そうな声でしたが私は穏やかに言いました。

子ども同士のことなので私の口からは…。
ポテチが直接Bくんに言うので、それじゃ今から行かせますね

ポテチ、頑張りました

当初ポテチは行き渋りましたが

Bくんのママが家にいるから大丈夫!
自分の口でちゃんと言った方がいいよ。頑張っといで

なんとか送り出すことが出来ました。

Bくんの家はうちから自転車で5分もかからない距離です。
ポテチはあっという間に帰ってきました。

何て言ったの?

イヤなことはもうせんといてね、って言った

何があったとか何がイヤだったとか具体的なことは言えなかったみたいです。
まだ小学一年生だもの。
気持ちだけ伝えたんですね。

ツイッターには「首謀者母の前で」と書いたけれど、あらためて聞くと玄関先にはBくんしか出てこなかったそうです。

でも、ママは絶対に聞き耳を立てていたはずですw
その証拠にポテチの帰宅後、Bくんのママから電話がかかってきましたから。

結果

Bくんのママは具体的に何があったのかBくんから聞き出せなかったようです。
予想通りでした。

子どもって自分に都合の悪いこと、叱られる恐れがあることはなかなか親に言えません。
本能的に自分を守っちゃうみたいです。
ポテチにしたことが意地悪だってことを、Bくん自身よくわかっていたということですね。

Bくんのママは私から事のあらましを聞き出そうとしましたが、私は一切話しませんでした。

何が起こったかわからなければ言い訳することはできません。
はっきりした理由もわからないまま、Bくんのママは私に謝罪しました。(だって子どもがたった1人で話をつけにいったんですから。謝るしかないでしょw)
Bくんにも悪いことをしてはいけないと注意するしかなかったでしょう。

そしてBくんは、この先ポテチに何かしたら今度こそママに何もかもバラされると想像したことでしょう。

(今回はポテチだけだったけど、次はポテチのママも一緒に来るかもしれない…。今回はやったことを言いつけられなかったけれど、次は言われるかもしれない…)

きっとそれはいじめの抑止力になったはずです。

それ以降、ポテチがBくん達にいじめられることはなくなりました。
野球にも無理に誘われなくなりました。

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